株式会社リクルートホールディングス  
2025年3⽉期 通期決算説明会  
2025年5⽉9⽇  
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: それではお時間になりましたので、株式会社リクルートホールディングス2025年3⽉期通期決算説明会  
を始めます。  
本⽇の司会を務めます、IR、PRの沈です。よろしくお願いいたします。本⽇の登壇者は、代表取締役社⻑兼  
CEO出⽊場久征、常務執⾏役員兼CFO荒井淳⼀です。  
本⽇はまず出⽊場と荒井から25分程度お話させていただき、その後に皆様からのご質問にお答えします。な  
お、質疑応答を含む本説明会の動画および書き起こしは終了後速やかに弊社IRサイトにて掲載いたします。  
それでは始めてまいりましょう。出⽊場さん、お願いします。  
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出⽊場: リクルートホールディングスの出⽊場でございます。こんなに多くの⽅々に集まっていただきまして  
とても嬉しいなという⾵に思っております。ありがとうございます。決算発表をさせていただければなと  
思っております。  
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まずですね、昨年のこの場におきましてこの先アメリカのですね、求⼈需要がどうなっていくのかというこ  
とで、去年のこの5⽉にですね、18ヶ⽉から24ヶ⽉ぐらいはこの先求⼈需要っていうのは下がり続けるだろ  
う、というようなお話をさせていただいて、ちょうどこのグラフを出させていただきました。なので今年の  
下半期ぐらい、考え⽅としては今も変わってなくてですね、おそらく今年の下半期ぐらいが求⼈需要が底を  
打つんじゃないかなという想定のことは変わっておりません。なのでこういう厳しい状況を想定して経営を  
⾏いますよ、というお話を昨年させていただきましたが、実際こうなりました。  
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アメリカの求⼈数のデータとして10⽉、12⽉ぐらいにはですね、少し戻るんじゃないかなみたいな兆しを⾒  
せたんですけれども、実際ご存知の通り2⽉3⽉とかなり厳しい数字になっておりまして、なかなかまだまだ  
底を打ったという⾵には⾔えない状況かなという⾵に思っております。  
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こういった状況でしたけれども、我々がある程度想定したものに近いような状況で推移を致しましたので、  
事業の⽣産性改善ということと、あとは主にアメリカにおきますですね、プロダクトのマネタイゼーション  
戦略というもの、この2つがですね、⼀定の成果を出したことによりまして売上収益、調整後のEBITDAどち  
らもですね、過去最⾼ということになりました。  
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ではこの4⽉以降、この5⽉以降でですね、どのような⾒⽴てをしているかというところですけれども、アメ  
リカの求⼈需要は引き続き下落が続くという⾵に考えております。ですのでこの3⽉、4⽉のですね、HRテク  
ノロジー事業のアメリカの売上実績を⾒ましても、特に中⼩企業の求⼈意欲というものの減退は確認ができ  
ておりまして、アメリカにおいてはやはりこの先ですね、さらに10%ぐらいは求⼈需要が下がってくるん  
じゃないかなという想定で経営をしたいなという⾵に思っております。  
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このような⾒⽴てに基づきまして、今年度の売上収益は若⼲の減少ぐらいで⾏くことができないかなと。ま  
たですね、調整後EBITDAは引き続き⽣産性の改善ということをやっておくことで、若⼲の増加を達成したい  
なという⾵に思っております。  
リクルートグループ全体としてはですね、⽣産性の改善、特にもうAIの活⽤を進めていくということでし  
て、例えばなんですけれども、HRテクノロジー事業の新しいプログラムコード、これも約3分の1ぐらいはAI  
を利⽤して書かれているという状況になってきております。  
とはいえですね、アメリカの求⼈情報も先ほどマイナス10%ぐらいの想定という話をしましたが、想定以上  
にですね、さらに⼤きく下がる可能性というのも⼗分にあるなという⾵に思っておりますので、そういった  
最悪の状況も引き続き備えて経営をしていく1年になるという⾵に考えております。  
このように厳しい状況が続いておりますが、来期なのか再来期なのか。必ずですね、また求⼈需要というの  
はサイクルが⾼まると。求⼈が⾼まるサイクルが来るということが起こりますので、過去何⼗年もやってき  
たように、何度もやってきたようにですね、こういった厳しいタイミングで良くなるタイミングでですね、  
体制の進化、それからプロダクトの進化と、こういったものを完了させていくという経営のタイミングなの  
かなという⾵に思っております。  
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今⽇はですね、CFOの荒井もおりますので私からの細かい数字の話はこれぐらいにさせていただきまして、  
ちょっと先ほどもお話させていただきました。AIの活⽤という意味でプロダクトとしてもかなりAI活⽤が進  
んでまいりましたので、いくつかの取組みをやっておるところをビデオでちょっとお⾒せさせていただけれ  
ばなという⾵に思っております。  
ご覧いただければと思います。  
動画①: 今から20年前に、Indeedはオンライン上のすべての求⼈を⼀か所に集め、求⼈市場に変⾰をもたら  
しました。  
今では3秒に1⼈以上が、Indeedで仕事を得ています(注1)。  
しかし、⾃分に合う仕事や、⾃社に合う⼈材を⾒つけるには、気が遠くなるほどの検索や、応募そして履歴  
書選考のプロセスがいまだに必要です。だからこそ私たちは、何を実現することができるのか、今再び考え  
ています。  
あなたが仕事を探していない間も、AIはあなたのために活動してくれています。このAIの⼒を活⽤して、私  
たちは⾰新的でより良い仕事探しや採⽤体験を⽣み出しています。  
AIを使ったあなただけのための⼈材エージェントも⽣まれています。Indeed Career Scoutです。  
もうキーワード検索をする必要はありません。簡単にCareer Scoutにあなたが何を探しているかを話しかけ  
てみてください。  
Career Scoutは、あなたのスキルや経験を踏まえて、あなたに最も合う求⼈を紹介してくれます。それもこ  
んなに速く。Career Scoutはあなたの履歴書を書いて、応募書類まで代わりに書いてくれます。さらに⾯接  
の前にはCareer Scoutの⾯接AIを使って練習できるので、⾃信をもって⾯接に臨めます。  
「本当に画期的です。北極星のように道を⽰してくれているみたいです。」  
もしあなたが現在のポジションにこだわらずに新たな可能性を探しているなら、Career Scoutは新たなキャ  
リアの道筋を想定給与やそれまでのステップと合わせて⽰してくれます。  
「こんな体験は初めてです」  
さあ⼀歩踏み出しましょう。  
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Career Scoutはあなたが持つスキルや経験を求めている企業の求⼈を持ってお待ちしています。  
また企業クライアントには、AI採⽤エージェントであるIndeed Talent Scoutというサービスを提供していま  
す。  
Indeed Talent Scoutは豊富なデータと洞察⼒を活⽤して、求⼈タイトル・給与・職務内容を最適化してくれ  
ます。それもすべて⾃動で。  
Talent Scoutは、Indeedが抱える3億4,000万件以上のプロフィールから指定の条件に基づいて最適な候補  
者を提⽰します(注2)。  
数百件の応募書類に⽬を通す必要がなくなった世界をイメージしてみてください。Talent Scoutは資格や適  
性を的確にハイライトしながら会話形式で最適な候補者の特定をお⼿伝いします。  
さまざまな条件それぞれに合う。候補者を⾒つけ出します  
更に⾯接のスケジュール設定に加えて、AIを使った⾃動⾯接も代わりに⾏ってくれます。新しいAIエージェ  
ントで、Indeedはさらに速く、かしこく、簡単に、ひとりひとりに合った結果を提供します。  
これまでの20年間、Indeedは皆さんの仕事探しに⾰命を起こしてきました。そして今、再び⾰命を起こして  
います。  
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出⽊場: こちらはですね、現在実際にアメリカでテストを⾏っているもの、また実際に今作ってるものもあり  
ますけれども、本当に2025年はですね、AIで皆さんの⽣活が実際に変わるということを体験していく年にな  
るんだろうなという⾵に信じております。  
我々もですね、世界中の数億⼈のユーザーの⽅々に本当に便利になったなという⾵に⾔っていただけるよう  
にどんどん新しいプロダクトというものを提供していく予定になっております。  
⽇本でですね、実際に作っているものもございまして。これもですね、今⽇ちょっとビデオを⾒ていただい  
てこんな感じなんだというのを感じていただければという⾵に思っております。  
動画②: HRテクノロジー事業では、Indeedのテクノロジーと⽇本の⼈材マッチングビジネスのデータの連携  
が進み、さまざまなユーザーに向けて、仕事探しやキャリア⽀援を⾏うAIが⽣まれています。  
その1つが、ガクチカAIアシスタント。このAIは、 「⾃分は学⽣時代に何を頑張ってきたのか」、「社会で  
どんな経験や学びを活かせるのか」など、 就職活動を初めて⾏う学⽣たちが初めての応募書類を作る際にぶ  
つかる壁を乗り越えられるよう学⽣をサポートします。  
⼤学⽣: 機構伝送ソフトウェアを含めた総合的なロボット開発と、チームマネジメントを担当しました。チー  
ム全体で⽬標に取り組むことができて、最終的に⽇本⼤会の決勝リーグまで残ることができました。  
AIからの質問に答えていくだけで、⾃分の経験が⾔語化されていきます。学⽣がどんなことに取り組んだの  
か、 どんな学びがあったのかを整理し、応募書類⽤の⽂案を作成してくれます。  
⼤学⽣: ああ、こういうことを書けばいいのか。なるほどね。  
これまで作成に2時間かかっていた(注3)応募書類が、たった6分(注4)で完成。すでに4万5千⼈以上の学⽣さ  
んに利⽤していただいています(注5)。  
また、このほかにも、さらに多くの⼈に⼿厚いサポートを届けるべく、AIを使ったキャリアアシスタントの  
試験提供をはじめています。  
キャリアアシスタントは、仕事探しに関するユーザーの悩みや希望を深く理解し、適切なサポートをしてく  
れます。  
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⼩学校で働く教員の⽅の⼀例をご紹介します。  
教員: 今の教える仕事はすごく好きで、教え⼦の成⻑を⾒守ることにやりがいを感じるのですが、お休みや給  
料を考えると、他の業界も⾒てみたいなって思ったりします。教材コンテンツを作る会社に興味がありま  
す。実際どんな会社があるのですか。-こんなキャリアパスがあるなんて知らなかった。  
このように、 キャリアアシスタントは⾃分でも気づかなかった新しいキャリアの選択肢を⾒せてくれます。  
現在、キャリアアシスタントは⼀部の既存会員の⽅に試験的にご利⽤いただいています。2025年夏以降、よ  
り多くの皆さまにお届けできるよう準備を進めています。  
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出⽊場: いいでしょう。もう本当にですね、ついにっていうか、AIがCo-pilotと⾔われていた時代から、いわ  
ゆるAIエージェントと呼ばれるようにですね、やっといい感じに進化をしてきまして。実際にですね、⼈間  
がAIにタスクをやってもらう、recommendationもらうだけじゃなくてタスクをやってもらうと、こういう  
時代にやっとなってきたなという⾵に感じております。  
Large Language Modelのですね、ビッグプレーヤーの何社かはですね、もう既にオンライン上のデータは  
もう全て活⽤してんじゃないかと、ほぼ全て活⽤してんじゃないかなんて⾔われることもあるみたいですけ  
れども。  
我々リクルートグループですね、我々しか持ってないようなマッチングのデータであったりとか、オフライ  
ンのデータというものもまだまだありますので、こういったデータをですね、Large Language Model、AI  
と組み合わせることで世界中の皆さんに、皆さんの⽣活を少しでも便利にするということができるのではな  
いかなという⾵に思っております。  
それではですね、ここからは連結及び各事業の実績や⾒通しの詳細につきまして荒井の⽅からお話させてい  
ただければと思います。ありがとうございました。  
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荒井: 荒井です。よろしくお願いします。  
以前は他の場所でしたけれども、コロナの前までは⽣で毎quarterやってたんですがコロナになりまして、ビ  
デオというかオンラインに逃げておったんですが、そうも⾔っておられないということで今回は⽣配信とい  
う形にさせていただいております。  
さっきのビデオ⾒てみますと、僕のときにガクチカがあったり、就職して3、4年⽬ぐらいの迷えるときに  
キャリアアシスタントがあったら、今どうしてるのかなっていう気もして、いろんなものが進んでるなとは  
思いますが、私はさっき出⽊場が紹介したような楽しいビデオはありません、数字なので。皆様は飽きるか  
もしれませんが、内容的には飽きない内容なんじゃないかなと思っておりますので、しばしお付き合いいた  
だければと思います。  
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私からは2024年度の実績ですね、通期の連結実績、そして2025年度の通期になりますが、何⼈かのアナリ  
ストさんはまたquarterで出すんじゃないかというような予想をされておりましたが、通期で出します。  
通期の連結の業績予想、そしてセグメント別、当社3つセグメントございますので、セグメント別の実績通期  
の実績と、そして2025年度の通期の業績⾒通しについてそれぞれお話したいと思います。そして最後にキャ  
ピタルアロケーション⽅針に基づいた施策のアップデートをお伝えしたいと思っております。  
この時間限られておりますので、皆様からのご質問もいただきたいので、私ここでは内容を凝縮して  
Executive Summaryの部分だけをお話をしますが、後ほど証券会社のリサーチアナリストの皆様とはフォ  
ローアップのミーティングを別室で予定しておりますので、そこで詳細をお話したいという⾵に思ってござ  
います。  
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それぞれのコールでの内容につきましては後ほど決算説明会スクリプトといたしまして当社のIRサイトにて  
全て開⽰いたしますので、後ほどご覧いただければと思います。  
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既にご紹介をしております通り、本年度よりHRテクノロジー事業は、マッチング&ソリューション事業の中  
の採⽤広告および⼈材紹介からなる⼈材領域を統合しております。マッチング&ソリューション事業は、その  
結果、本年度よりSaaSを含む販促領域のみから構成される事業になりまして、その形態、内容に合わせてセ  
グメントの名称をマーケティング・マッチング・テクノロジー事業、略称MMT事業という⾵に変更いたしま  
す。  
このセグメント間の事業統合がですね、あたかも1年前、2024年4⽉1⽇に実⾏されていたという⾵に仮定し  
た場合のセグメント財務データを、2024年度プロフォーマとして作成をしておりまして、今回この2025年  
度の業績予想との⽐較のために合わせてお⽰ししたいという⾵に思ってございます。  
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まず、2024年度連結の通期の実績をご紹介しますが  
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売上収益はプラス4.1%の3兆5,574億円。調整後EBITDAは通年で効率性の改善、事業のオペレーションの改  
善ということに注⼒しました結果2⽉にお出しをした修正の⾒通しを上回る過去最⾼益の6,788億円で、昨年  
度からプラス13.5%となっておりまして、調整後EBITDAマージンにつきましては、覚えておいていただい  
てるかなと思いますけれども、HRテクノロジー事業の業績が⾶躍的に増⼤をした2021年度の⽔準を上回る  
19.1%となってございます。  
基本的EPSは⾃⼰株式取得も効果がございまして、プラス20.1%の271.44円となってございます。  
本⽇開⽰いたしました2025年度の通期連結業績予想につきましては、通期での予想の為替レートは1ドル  
145円、1ユーロ158円、1豪ドルは92円というものに基づきまして、先ほど出⽊場がお話をさせていただい  
た通り⽶国の求⼈需要は2025年度も減少が続きまして、現時点からさらに10%前後減少するという想定と、  
⽇本におきましては、現在の事業環境が継続をし、急激な環境の変化、景気後退が起こらないということを  
前提といたしまして、各事業セグメントの更なる⽣産性の改善とオペレーションの効率化を推進する計画に  
のっとって、それぞれの業績予想を連結し算定をしております。  
昨年度までは当社の業績予想はレンジ幅でお出しをしていましたけれども、本年度はよりわかりやすくとい  
うことを念頭に置きまして事業ごとにはそれぞれ仮定を置いたり前提を置いたりをしてレンジで数字を作っ  
ているのですが、今回皆様にお出しをするものとしてはそのレンジの中間値をもって開⽰業績予想とさせて  
いただきたいと思ってございます。  
その連結の売上収益は2024年度実績からほぼ横ばい、若⼲1.1%マイナスの3兆5,200億円を想定をしており  
ますが、調整後EBITDAは出⽊場が申し上げたような、更なる⽣産性の改善効果を背景に今年度も最⾼益を更  
新する、プラス2.7%の6,970億円を考えております。  
調整後EBITDAマージンはその場合、昨年度を上回る19.8%、基本的EPSはプラス8.7%の295.00円を⾒込  
んでおります。  
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ここからそれぞれのセグメント別に実績と⾒通しをお話をいたします。  
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まずHRテクノロジー事業です。先ほど出⽊場がお話させていただいた通り、事業環境が好転しないときには  
まさに今みたいなときなんですが、次の求⼈広告増⼤の最盛期に向けた準備、そしてオペレーションの効率  
化を推し進めながら、逆⾵にもめげず、利益増⼤を実現していきたいと思ってございます。  
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機関投資家の皆様、またアナリストの皆様からはよくですね、HRテクノロジー事業の利益率に関して中期的  
な⾒通しとか何か⽬安ってないんですかというようなご質問をいただくんですけれども、事業環境が好転す  
る局⾯、今ではないですけれども、におきましては、ご案内の通り有料求⼈広告数がボリュームが上がりま  
す。そして単価が上昇します、ということが起こりますので、売上収益の⼤幅な増⼤が⾒込めます。  
現在のコストの構造を維持する、あるいはさらにオペレーションの効率化を推進しておくことでそのときの  
増収の幅とか、そのときに必要と判断をする広告宣伝費の投⼊の量、額にもよるんですけれども、これまで  
のHRテクノロジー事業の最⾼のマージンであったコロナ明けのタイミングですが、2021年度のQ2、43.1%  
という1番⾼いマージンを計上してますけれども、これを超える利益率を実現する可能性はその早期の場合に  
は⾼いのではないかという⾵に思ってございます。まさにそれを実現するためにその準備を今進めていると  
いうところだとお考えいただきたいと思っております。  
さて、元に戻りまして、2024年度の実績ですけれども、セグメント売上収益は73.8億⽶ドルで昨年度、⼀昨  
年度から⽐較して5.4%の増収、調整後EBITDAマージンは35.9%となりました。  
ご紹介したプロフォーマベースでありますが、マッチング&ソリューション事業の⼈材領域を統合をいたしま  
す。そしてそれが1年前からという⾵に仮定しておりますけどもその場合には、セグメント売上収益は⽇本の  
事業取り込みますので89.9億⽶ドル、調整EBITDAマージンは33.0%となります。  
2025年度の⾒通しにつきまして、まず売上収益を地域別にお話をしますが、⽶国は直近⽉である4⽉が昨年  
の4⽉⽐及び本年の3⽉⽐でほぼフラットとなっておりまして、1年を通じて求⼈広告数の更なる減少を⾒⽴  
てておりますが、マネタイゼーションの進化を継続することによってそれをオフセットし、⽶ドルベースで  
フラットを⾒込んでいます。  
欧州及びその他に呼称を変更しました、その他の地域におきましては、継続的なマネタイズゼーションの進  
化を想定しておりまして、⽶ドルベースで8.1%の増収を⾒込んでございます。  
そして⽇本ですけれどもPPC課⾦のIndeed PLUSへの移⾏に伴いまして、採⽤広告の売上認識がそれまで代  
理店への販売委託⼿数料を含むグロスで⽇本の場合計上していたのですが、それをあらかじめ引き下げる  
ネットの計上に変わることになります。それによるマイナス影響があるということ。  
そして来年度以降の進化を⽬指して、まず今年は再編後の1年⽬でありますので新しい組織をいかに安定的に  
運営するかということを最優先するという⾵に経営として決めたということでございますので、このプロ  
フォーマ⽐較でいきますと⽇本円ベースでは2.7%の減収、⽶ドルベースですと2.4%の増収を⾒込んでいま  
す。  
これら全ての地域を統合しまして、セグメントの売上収益は⽶ドルベースで2.4%の増収。⽇本円ベースに直  
しますと2.8%の減収となることを⾒込んでおります。  
調整後EBITDAにつきましては⼀層のコストコントロールを実⾏することで、⽶ドルベースで7.1%の増益、  
円ベースでも1.6%の増益を達成したいという⾵に考えてございまして、その場合の調整後EBITDAマージン  
は34.5%になることを⾒込んでおります。  
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⼈材派遣事業に移ります。  
2024年度のセグメント売上収益は増収、セグメント調整後EBITDAマージンは5.8%となってございまして  
本年度2025年度は欧州、⽶国及び豪州が6.8%の減収を予想しておりますものですから、⽇本の増収で埋め  
きれないという部分、1.6%のセグメント売上収益の減収を考えてございます。  
⼀⽅で引き続き効率的な経営を継続しますので、調整後EBITDAマージンにつきましては5.6%を確保できる  
かなという⾵に考えてございます。  
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そして最後にSaaSを含む販促領域のみで構成しますMMT事業についてですけれども、引き続き⻑期経営戦略  
Help Businesses Work Smarterを推進してまいります。⽇本の企業クライアント、特に中⼩規模の⼤企業  
クライアント様の売上収益の拡⼤と、そして営業費⽤の削減というものに貢献すると同時に、個⼈ユーザー  
の皆様の⽣活環境をより豊かにして、⽇本市場におけるエコシステムの構築を着々と進めてまいります。  
マッチングテクノロジーの進化による企業クライアントの皆様への増収貢献を通じた更なる我々の事業成⻑  
を実現するために、成⻑分野への経営資源の注⼒を通じた増収と、効率的な事業運営体制の整備による利益  
率の向上を図ってまいりたいと思っております。  
これにより、セグメント調整後EBITDAマージンは中期的に10ポイント程度改善し、35.5%までは引き上げ  
られるという⾵に考えています。  
この出発点となる2024年度のプロフォーマベースの売上収益は5,395億円、本社費配賦後の調整後EBITDA  
マージンは25.4%となりました。これはマッチング&ソリューション事業の販促領域としては、当初の昨年  
度の予想、本社費配賦前の調整後EBITDAマージンという⾵に予想を出させていただいておりますけれども、  
このマージンは30.2%と予想通り達成をしたのですが、今回の分離に伴いまして⼈材領域がHRテクノロジー  
事業の⽅に分離されるということになりましたので、本社費⽤の配賦を⾏っております。その結果その部分  
のコストが乗ってくるということで調整後EBITDAマージンが25.4%だったということでございます。  
2025年度につきましては、美容、旅⾏、飲⾷そしてSaaS事業で構成をするライフスタイル領域が増収を牽  
引する、そしてセグメント全体で⽣産性の改善に努めるということによりまして、売上収益はセグメントで  
5.1%の増収、調整後EBITDAマージンは約2ポイント改善されまして27.5%になることを⾒込んでございま  
す。  
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キャピタルアロケーションにつきまして、最後にお話をします。  
2024年度は総額で8,591億円、これは株式配当と⾃⼰株式取得の合計でありますけれども、実施をしており  
ます。その結果総還元性向は210.3%となっています。  
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期末のネットキャッシュは約3,100億円ぐらい下がりまして8,227億円と⼤きく減少しております。  
2025年度につきましては取得上限価格4,500億円を設定しました⾃⼰株式取得は現在進⾏しておりますけれ  
ども、4⽉30⽇時点で既に上限価格の76%に相当する3,400億円程度を費消しております。  
当初の想定よりもかなり早期に本プログラムは終了することになると思います。  
なお昨年5⽉にお伝えをした、2026年3⽉末までの2年間に、ここ1年に、ネットキャッシュを6,000億円程  
度の⽔準に調整をすると申し上げた考えは現在変更してございません。  
今後は戦略的M&Aを検討しながら、経済環境、それからそして資本市場環境の変化を丁寧にモニターをしな  
がら、当社の財務状況の⾒通し等々を勘案して次の⾃⼰株式取得の実施の是⾮、是という場合にはその規  
模、タイミングについて検討してまいりたいと考えてございます。  
配当につきましては2025年度は上半期では1株あたり12.5円、下半期12.5円、通期で25.0円を⾒込んでおり  
ます。  
引き続きグローバルテクノロジー企業として、事業環境の変化の荒波の中でも⼀貫して成⻑戦略に邁進をF  
し、オペレーションの効率化に精進して参りますので、株主、そして資本市場参加者をはじめとする全ての  
ステークホルダーの皆様におかれましては、ご理解とご⽀援を賜りたく、何卒お願いを申し上げます。  
私からは以上です。  
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Q&A Session  
沈: はい、ありがとうございました。それではただいまより質疑応答に移りたいと思います。ご質問は1回に  
つき1問、その回答に対するフォローアップ質問を1問までとさせていただきます。オンラインでご参加され  
ている⽅はZoomからチャットでご質問をお送りください。  
まず会場の皆様からのご質問をお受けしたいと思います。それではご質問のある⽅は挙⼿をお願いいたしま  
す。マイクをお持ちしますので、会社名とお名前をお伝えいただいた後にご質問をお願いいたします。  
⼭村: ありがとうございます。J.P.モルガン証券の⼭村です。では、1問お願いいたします。  
2024年に景気サイクルの0年⽬ということで、効率化とそれからHRテクノロジー事業のマネタイズ、加速さ  
れてですね、実際しっかり増収増益を達成されたという理解なんですけども、お⽰しいただいた北⽶のHRテ  
クノロジー事業のご計画を拝⾒しますと、現地通貨ベースでほぼ横ばいで、件数は減少を⾒込んでいるとい  
うことですので、単価で引き続きカバーできるという⾵に理解したんですけれども、このマネタイズの持続  
性といいますか、どこまでいけるのだろうかという部分をですね、可能な限り教えていただければと思うん  
ですけども。  
有料広告⽐率の引き上げですとか、プレミアサービスの拡⼤ですとか、ミニマムバジェットの導⼊ですと  
か、さまざまなことをされて今ここまできていると思うんですが、今、⼀体何合⽬で、そしてこの1年、もし  
くは中⻑期的にどの部分にまだまだ最もアップサイドがあって、我々はそのある程度のマクロに対する耐性  
の⼒を信じていていいのか、持続性についてコメントいただければと思います。  
出⽊場: ありがとうございます。すばらしいご質問で、まず⼤前提として考えていますのはですね、やはり、  
これまではどうしてもその応募の数を得るみたいな形でやってきていたわけなんですけれども、特に景気が  
悪くなって来ますと、応募者は⾃然に増えるという⽅向になりますので、特にAIみたいなものを使ってくる  
とですね、よりクオリティの⾼いというか、その仕事に合った、その企業が採⽤したい⼈に合ったというこ  
とを⾔う応募者をセレクティブに送るということをしていくことで、企業様の⼿間を減らすと。  
こういったことが、これはもう、例えばですね、⼤⼿のお客様でいいますと、1年間でもう本当に300万件と  
か400万件の応募を送っているお客様というのが多くいらっしゃいまして、もう本当に切実な思いとして、  
お客様の⽅からも、これをできれば10分の1のいい⼈たちだけにしてくれないかというような話がたくさん  
あるわけなんですね。  
なので、今、プレミアムっていうお話をいただきましたけれども、プレミアムというのはどちらかというと  
今のところは中⼩企業をメインで、特にこういう資格とかああいう資格を持っている⼈だけ取りたいとか、  
こういったものに対して我々の⽅でいくつかのマッチングの基準をかけて、お客様に、より多く課⾦をさせ  
ていただくというところをやってきております。  
ですので、この先で⾔いますとですね、さらにこのAIでさまざま、ちょっと先ほども出させていただきまし  
たけども、AIでのスクリーニングだったりとか、AIでの実際のインタビュー、⾯接ですね、⾯接でしたりと  
か、AIを使ってというのはまだまだたくさんできるというか、テストしてきておりますので、こういったも  
のをどのように課⾦をしていくのかというところ、それからですね、我々、いわゆるdemand side auction  
と⾔われる、いわゆるこういう仕事の⼈を採⽤したいなという企業様が、まあオークション形式で価格を  
競っていただくという形でやってきたんですけれども。  
これは中⻑期的に⾔うとですね、よくこれは我々だけではなくて、OCPCと⾔われるoptimized CPCとかです  
ね、アウトカムベースみたいなことを⾔われるものとかあるんですけれども、何⾔ってるかというと、例え  
ば我々だけじゃないですが、この広告をクリックした⼈が10⼈いた時に、この⼈はとっても買いそうだって  
いう⼈と、この⼈はそんなに買いそうでもないなという⼈たちに対して、どういう⾵な予算の課⾦付けをし  
ていくのかみたいな、少しそういったところもですね、広告テクノロジーとしても進化してきている部分も  
ありまして。  
つまりこの⼈は本当にこの企業さんにとってとってもいい応募者なんじゃないかというところを、どのよう  
にアロケーションして、どのように課⾦していくのかっていうのは、需要と供給がですね、きっちり科学的  
に分かってきますと、少しもうちょっと科学的に値付けができていく。  
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つまり、どれぐらい多くの⼈が採⽤したいんだっけだけじゃなくて、実際このエリアでこの仕事に対してど  
れぐらいの応募者がqualifyされそうなんだっけ︖っていうところが分かってきますと、例えばなんですけど  
も、分かりやすいもので⾔うと、そういう形でですね、こういった進化っていうのはどんどんどんどん続い  
ていくという⾵に思いますので。  
とにかく⼤事なことは、企業側様、ユーザー様にとってちゃんとバリューが上がったと。これはAIのテクノ  
ロジー進化によってできるという⾵に思っています。それを課⾦するという形においては焦りすぎないとい  
うことがとても⼤事だと思ってまして、これはいいねということを確認しながらやっていけばですね、プレ  
ミアムというやり⽅以外にもたくさんのやり⽅でご納得いただきながらお⾦をいただけるんじゃないかな  
と、こんなことを考えているということですが、ちょっとすみません、回答が⻑くなりまして、始まったば  
かりだと思っております。  
沈: ありがとうございます。それでは次の⽅いかがでしょうか。  
北川: ありがとうございます。NewsPicksの北川と申します。よろしくお願いいたします。  
HRテクノロジー事業、ものすごく好調だったので、逆に他のところの事業のことの話をお聞きしたいなと思  
いまして。  
マーケティング・マッチング・テクノロジー、組織も⼤きく変わられて、⽜⽥さんが新しくトップにも就任  
されたので、改めてこの体制になって、この体制にした狙いと期待みたいなところを教えていただけたらと  
思います。  
出⽊場: ありがとうございます。どうしてもですね、これまでどちらかというと⽇本事業とその他HR事業っ  
ていうか、まあそんな感じで分かれていたんですけれども、皆さんもご存知の通り、⽇本は⼤きく分けると  
半分半分ぐらいで、⼈材系と⼈材以外のところというのがあったわけでして、今回そのメインとしては、も  
ちろんテクノロジーにバラバラ分散の投資をしないと、特にAI投資になってくるとかなりその投資も重く  
なってきますので、ということで、HRはone teamとしてやっていこうということをやると。  
これ同時にですね、やはりこう販促の⽅にはもうそれだけこうちょっと露出も上がりますし、皆さんにも⾒  
ていただけるという⾵になってきますので、そこはしっかりとしたプレッシャーとして、販促事業として本  
当に多くのユーザーに使っていただいている、また、企業様に使っていただいているというところの期待に  
ちゃんと応えていただくということと、それをできるだけIRとしてもですね、皆様にもお伝えをしていっ  
て、価値を⾒ていただけるということで、本当にその公開企業として意味のある形にいいプレッシャーに  
なって進化していくのではないかなという⾵に思っております。  
北川: 全体で⾒ると、中⼩企業を含めた企業の⽣産性を上げるっていうところにはマッチしてるんですけど、  
HRにどんどん振っていくと、何か異質な事業のいう⾵にも⾒えてしまうところがあるんですけれども。  
出⽊場: 異質な事業、そんなにはあまり思ってないんですけれども、我々としてはやっぱりきっちりとです  
ね、イノベーションを社会に届けるということで、これまでも事業もやってきておりますし。  
ただちょっと考え⽅というか、ビジョンが違うと。Help Businesses Work Smarterっていうのは、HR以外  
もきっちりやると。  
勿論これHRも⼀緒にシナジーがあってやってる部分もあるんですけれども、たとえばフィンテックなんかを  
考えてみても、我々のフィンテックに対する考え⽅って、例えば飲⾷店だったり美容室だったり、ホテルさ  
んだったり、もしくは不動産の企業であったりとか、このお客様にとってどんなサービスを提供すれば、こ  
のお客様の、特になかなか⼈材が採⽤できないというところで困ってるお客様も多いので、⽣産性が上がる  
ようなサービスをどうやって提供すればいいのか。  
そうするともちろんフィンテックっていうものも、もちろんお客様がお⾦を扱っていただいているので、  
サービスとして欲しいよねと。こういう考え⽅でビジネスをデザインしてきているので、なんかどちらかと  
いうとフィンテック事業でフィンテックでどうするんだっけ、とかいう考え⽅じゃないわけなんですよね。  
なのでどちらかというと、我々としては⾃然にビジョンベースで、やはりこう採⽤をSimplifyするんだとい  
うゴール、それからこの向き合っているお客様に対してどんなことを我々がサービスが提供できるんだっけ  
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という、そういったビジョンの違いで⾒ると、むしろすごく⾃然になってきたんじゃないかなという⾵に考  
えて、そんなお答えでよろしいでしょうか。  
沈: ありがとうございました。他の⽅、いかがでしょうか。  
宗像: ゴールドマンサックス証券の宗像と申します。  
先ほど質問の中で、企業側のマネタイズのお話をいただいたと思うんですけれども、私は求職者側の⽴場か  
ら質問させていただきたいなと思ってまして、先ほどのビデオの中のキャリアスカウトですとか、キャリア  
アシスタント、こういったサービスって⾃分の中に潜在的に眠っていた、本当はこういう仕事をしたいん  
じゃないかっていうニーズを掘り起こす、1段進んだ踏み込んだサービスなのかなという⾵に感じておりまし  
て、今そういったところから考えると、どんな期待感を持っているか。  
ものすごく先の世界で⾔うと、極端なことを⾔えば、今すぐ転職したいわけではないとか、転職意向がない  
⼈でも使うサービスになっていく可能性もあるんじゃないかなと個⼈的には感じまして、このあたりの掘り  
起こしのポテンシャルをぜひ教えてください。お願いいたします。  
出⽊場: ありがとうございます。夢はどんどん広がってですね、そういった話も我々の会議の中でもよく出る  
んですけれども、とは⾔えですね、我々優先順位としてはきっちりこの採⽤のところをやりたいなという⾵  
に思っております。  
実際に、じゃあ、例えばなんですけれども、我々のキャリアアドバイザーとかですね、そういったオフライ  
ンでやっているビジネスもたくさんあるわけなんですが、こういった⼈たちがどういうアドバイスをしてい  
るのかなんていうところを⾒ると、おっしゃるとおり、例えば今こういう状況なんですよとか、私の家族の  
状況がこうで、こういう⾵に変わっててとか、今後に関してはこう考えているんですよとか、こういった部  
分は⼗分⼊ってきているわけなんですが。  
難しいのはですね、そのちょっと外側でというか、例えば⼀旦じゃあこういう学校にいってこういう資格を  
獲得してとか、こういったことも過去リクルートで⾔うと何10年もやってきてはいるわけなんですけれど  
も、とはいえですね、このマッチングの中の仕事に関連する⼀番近いところからきっちり質問していただい  
たことにお答えをすると。  
これだけでもですね、意外といろいろプロセスはあるなという⾵に思ってますし、テストで⾔うとですね、  
そういう答えじゃないんだよなみたいなテストも何回か⾒てまして、もうちょっと精度を上げられるはずだ  
なとかということも思いますし、また難しいのはですね、本当に仕事というのはいろんな違った仕事があり  
まして、もちろん多分ご質問いただいたところは、少しこうホワイトカラー寄りのというか、こういう⼤学  
を出て、こういう仕事をしてというステップの⽅々もいらっしゃれば、どうしても今週仕事をしてお⾦がほ  
しいっていう⽅々も世の中には本当にたくさんいらっしゃって。どうしてもその世界のマジョリティという  
意味では、これは⽇本もそうですし、アメリカもそうですけれども、いわゆるブルーカラーと⾔われる仕事  
のユーザーの⽅々もたくさんいらっしゃるということですので、まずはこのマッチングのところをきっちり  
やると。  
そうしていくと、たぶんそうやってスコープが広がっていって、ユーザーの⽅にたぶん新たな質問をしてい  
ただけるんじゃないかなと思っています。  
じゃあ、今Indeedに来て、ボックスが2つあってですね、なんかタイトルとエリアを⼊れろっていう⾵に  
なってたらそれしか聞かないんですけれども、やっぱりこの会話型のものになってくると、もしくは少し相  
談も受けるような形になってくると、少し広がった質問もいただいていると。  
ちょっと難しいのは、あくまで我々の考え⽅としては、バーティカルのAIを作りたいわけなんですね。なの  
で、よくたまにすごい投資額が⾼くなるんですか、とか⾔われると、明⽇の天気は何ですかって聞かれた  
ら、それはOpenAIかGoogleのAIに聞いてくださいと⾔いたいわけです。  
おっしゃる通り、じゃあ仕事に関することっていうのは、我々が誰よりもうまく答えると。じゃあそれって  
どこまでなんだっていうのは、やる中で徐々に広がっていくんだろうなという⾵に思いますが、今のところ  
はまず優先順位としてまだまだやるべきことがあるんじゃないかなと、そんな⾵に考えています。  
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宗像: ありがとうございます。マッチング精度のところは、すでにかなり向上が⾒られているようにこちら側  
からは⾒えてたんですけれども、それでもまだやることがいっぱいおありだということで楽しみにしており  
ます。  
出⽊場: そうですね。例えば、ちょっとさっきもあったかもしれませんけども、例えば⾯接の練習をしてみま  
しょうとかですね、そんなこともあるかもしれませんし、どんどんできることっていうのは、実はこの採⽤  
に関することだけでもいろいろまだあるなという⾵に思ってますので、そういったことが広がってくるん  
じゃないかなという⾵に思ってますけどね。  
沈: ありがとうございます。次、いかがでしょうか。  
鈴⽊: ⽇経新聞の鈴⽊です。よろしくお願いいたします。  
⼀つ伺いたいんですけれども、御社はずっと多様性の尊重ということを掲げてらっしゃると思うんですけれ  
ども、トランプさん、反DEIみたいなところで政策を進めていると思うんですけれども、御社の事業ですと  
か業績に影響があるのか、もしくは御社の⽅針転換みたいなところがあるのか、お聞かせいただければ。  
出⽊場: ご質問ありがとうございます。  
当社はですね、2030年度末までにサステナビリティ⽬標を達成するということは引き続き注⼒をしておりま  
す。  
本当に今、確かに国、エリアによっては難しい状況というのは出てきているとは認識しておりますが、これ  
までのところで⾔うとですね、我々の業績に影響が出るというようなことはでてきておりませんので、そう  
いう意味では、まだまだ我々のサステナビリティ⽬標を達成ということを引き続き頑張っていきたいなとい  
う⾵に思っております。  
鈴⽊: ということは、その⽅針としては変わらないということでいい。⽬標として、別にその⼤きな⽅針とし  
て⽬標を修正するとかっていうことにはならないだろうというところでいいのかというところと、あと1層進  
めるためにというところで、もし何か社内で取組んでいらっしゃることがあれば教えてください。  
出⽊場: 申し上げましたとおりですね、例えばいくつかアメリカの変更というのは、むしろ法律的な決定もい  
くつか出ておりますので、この辺をそのままやるとかっていうのに当たってしまうようなことっていうの  
は、変更が必要なものもあるという⾵に認識しておりますし、幾つか変更しているものもございます。  
ただ、リクルートホールディングス全体としては、我々のサステナビリティの⽬標というのは、どちらかと  
いうとですね、事業の強みを⽣かす、仕事を探すことにおいて、障害がある⽅々っていうのを3,000万⼈助  
けたいとかっていうところがメインで考えておりますので、これに関してはきっちり今後もですね、達成に  
向けて頑張りたいなという⾵に思っていると、そういうことなんですけれども。  
沈: ありがとうございます。次、いかがでしょうか。  
⻑尾: BofA証券の⻑尾でございます。よろしくお願いいたします。  
少し前にIndeed PLUSが発⾜されて、まずその成果、⼿応えがあるのかどうかということも併せて、4⽉1⽇  
から、いわゆるミドルクラス転職のリクルートエージェントと、更にハイクラスなRecruit Executive Agent  
がHRテクノロジー事業のセグメントに集約されるわけですけれども、その労働集約的な、そうしたビジネス  
とHRテクノロジー事業の掛け算で何が新しいものが⽣まれようとしているのか、どうそのバリューを、単純  
なガッチャンコではなくて、何を今されようとされているのかっていうところについて、今の出⽊場社⻑の  
お考えを教えていただきたいというのが質問でございます。よろしくお願いします。  
出⽊場: ありがとうございます。  
これは2、3年前ぐらいにですね、実は私の娘に教えられて、そうだなと思ったことからお話ししたいんです  
けども。  
娘が⼤学どこ⾏きたいかなみたいなことを考えていてですね、理系をやっていたんで、だったらコンピュー  
タサイエンスじゃないのかと。それはお⾦もらえるんじゃない、いっぱい、みたいなことを⾔ったらです  
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ね、パパ古いねと。もう今、何でもAIでできるんだから。私今からプログラミングやる気ないわみたいなこ  
とを話していて。  
何やるの、って⾔ったら、どちらかというとAGIとかASIができたら、そことオフラインをつないでAGIに考  
えさせて、素材だったりとかたんぱく質だったりとか、薬だったりとか、こういうオフラインの進化がより  
進む世の中になるんだよって⾔われて、あ、そうなんだって⾔ってですね。  
3年ぐらい前に話して、彼⼥はケミカルエンジニアリングに⾏ったんですけれども。私が実際に今AIのテスト  
をいろいろやっててもですね、もちろんオンラインのシグナルベースでマシーンラーニングの延⻑としてAI  
を利かすっていうのはたくさんありますけれども、あわせてですね、やっぱりこう、次の進化っていうの  
は、実際にオフラインとオンラインが関わってくる部分というのが⼀番AIの進化にベネフィットがあるとい  
うか、リターンが⼤きいんじゃないかなという⾵に思っていまして。  
よく考えるのはですね、例えばWindowsが最初にはじまった時、Windowsの前ってコードを書いて⽴ち上  
げないといけなかったわけなんですが、カチカチっとしたらアプリケーションが⽴ち上がるっていうのが当  
時はすごいなということだったわけですよね。  
Large Language Modelって本質的にUser Experienceとして何の進化なのかって⾔ったら、例えばなんで  
すけど、どこかのコールセンターに電話して残⾼を知りたい⽅は1を、カードが⾒当たらない⽅は2をみたい  
なことを今はまだやってるわけなんですが。  
本質的にはカードをなくしたんですよねって⾔ってもカードが⾒当たらないんですよねって⾔ってもわかれ  
ばそれは次のオーダーっていうか、機械に対しての指⽰になるわけなんですが。  
これまではプログラム⾔語を書くか、もしくはそこで1とか2とかっていう数字の変換が必要だったわけです  
よね。  
それでいうとやっぱりLarge Language Modelで⼈間が話している⾔葉が指⽰になるっていうことって、本  
当は⼀番の進化なんじゃないかなという⾵に思っていまして。なので、我々の派遣事業もそうですけれど  
も、斡旋事業だったりとかっていうところも含めて、オンラインとオフラインでどういう⾵にAIの進化を実  
際の皆さんの⽣活にお届けするのかと、ここがですね、実は⼀番の進化がこの先2、3年で起こるところなん  
じゃないかなという⾵に思っていて、よりここの協働というのを進めたいなという⾵に思ってやってきたと  
ころなんですけれども、お答えになってますかね。  
⻑尾: 事業としてイメージを持ちたいんですけれども。  
平たく⾔うと、例えば以前のどこかのプレゼンの御社のですね、ありましたように、例えばアドモデルから  
マーケットプレイスへという流れがあったかと思うんですけれども、Indeedがさらに紹介業をですね、ネッ  
ト上で完結できるようになるとか、さらにその先のスピードを上げるべくのアセットとして今回HRテクノロ  
ジー事業にぶち込んだみたいなですね、何かそういう事業上の変化みたいなのがあるといいなと思ったんで  
すけど、いかがでしょうか。  
出⽊場: よく私が考えるのは、実際に何の価値が上がるのかということと、それをどうマネタイズするのかっ  
ていうのは、もうできるだけ分けて考えたいんですよね。  
なので今仰ったところでいうと、斡旋事業っていうのはCost Per Hireと、今エージェントの⽅、オフライン  
の⼈間たちがいっぱいいるみたいな、こういう構造でなってますけれども、少し価値を分解してプロセスを  
分解してオンラインに何を置き換えたらユーザーとか企業様の価値が増えるのかということをまずしっかり  
やると。  
そうやって考えたらですね、マネタイゼーションってもともとこうやってたから、このモデルでこう持って  
いくっていうよりは、少し別で考えた⽅がいいタイミングって良くあるなっていう⾵に思ってまして。  
なんかちょっと、これをこうしたから、そのままそれを海外にとかっていうよりは、別の形でまず価値を上  
げてお客さんに喜んでもらうというところからやって、さっきの話じゃないですけど、やっぱりお客さんが  
喜んでたらマネタイゼーションって何かしらできると思ってまして。まずお客さんに喜んでもらうことの⽅  
が⼤事なんじゃないかなっていう⾵に思ってるんですよね。  
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まあ、儲かるのはいいことなんですけれども。  
沈: お時間が迫ってきておりまして、オンラインの⽅からもたくさん質問いただいてますので、最後オンライ  
ンの質問を私から1問読み上げさせていただきたいと思います。  
朝⽇新聞の⼭⼝様からご質問いただいておりまして、出⽊場社⻑のプレゼンテーションで冒頭の10分がアメ  
リカの話だったことが印象的でした。少⼦化に進む⽇本に対応していくため、国際的な買収戦略を構想して  
きた結果と存じますが、10数年ぶりにリクルートの決算と向き合った記者からすると、まるで別の企業の話  
を聞いているようです。  
既に売上⾼3兆円を超え、収益の過半を海外事業で上げているとは思うのですが、リクルートが成⻑し続ける  
ためには、やはり成⻑の柱を海外に求める必要があるのでしょうか。アジアへの展開を含め、リクルートの  
成⻑の近未来像、例えば海外⽐率はどれくらいになるかどうかをどうお考えでしょうか。  
その際、AI投資との連携はどう進めていかれるでしょうか。  
出⽊場: はい。もともと私がIndeedの買収のプレゼンテーションをしたときから、実はその当時、私はアジ  
アジョブボード担当という役員になってたんですけれども。私が議論したかったのは、やはりテクノロジー  
の進化が起こる瞬間って、このエリアとかあのエリアとかっていう、展開の仕⽅じゃないことが多いんだろ  
うなという⾵に思うことが多くてですね。  
特に今回、AIの進化ですから、AIにとってはですね、タンパク質の並び順と⾔語の並び順だと全く同じです  
ので、⽇本語だからとか英語だからっていうのはもう限りなく0になってくると思うんですね。  
そういう意味では、我々の多分考えなきゃいけないことっていうのは、ちゃんとテクノロジーでイノベー  
ションを起こす。それで皆さんの⽣活が便利になるようにすると。  
その結果として、我々まだ3億5,000万⼈ぐらいしか毎⽉ユーザーがおりませんけれども、10億⼈、20億⼈  
に使っていただけるように進化したいという⾵に思いますと、もちろんインドだったりとかアフリカだった  
りとか、東南アジアの国々もそうですけれども、結果としてそういうところに広がっていくというものなん  
じゃないかなという⾵に思ってまして。  
ちょっとその逆には考えてないというか、ここを⾏ったら売上が上がりそうだから、ここを攻めたいなと  
かっていう⾵には、ちょっとあんまり僕は考えてなくて。そういう⾵にはあまり考えてないところです。  
沈: ありがとうございます。それではお時間になりましたので、これにて質疑応答を終了いたします。  
最後に出⽊場さんにずっとお話しいただいてますが、クロージングリマークとして⼀⾔いただけますでしょ  
うか。  
出⽊場: 先ほどもですね、最初にちょっとお話をさせていただいた通り、世界の経済状況ってのは本当に不透  
明で、アメリカも本当になかなか読みづらい状況ではあるわけなのですが、それよりも何よりも、やはりこ  
の今のAIの進化っていうのは、どう考えてもですね、2、30年に⼀回の機会だなっていう⾵に思ってます。  
経済状況、良い悪いってのはあるんですけれども、そんなことより、この1年間でどこまで皆さんの実際の⽣  
活は便利になったなと思っていただけるようなものを、⼀つでも多く出せるかということに本当に集中をし  
て、来年の今頃にですね、こういう⾵に皆さんの前でお話をさせていただけるときに、ちょっと良くなった  
でしょ、というような話をさせていただければなという⾵には思っております。  
今⽇は⻑い時間ありがとうございました。  
沈: はい、ありがとうございました。これにて決算説明会を終了させていただきます。ご参加いただきありが  
とうございました。  
(注1) Indeedのデータに基づく2024年の平均値  
(注2) 社内データに基づくIndeed上で2025年3⽉31⽇までに登録された、メールアドレス認証済みの求職者  
のグローバルでの累計アカウント数  
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(注3) 2024年卒業の学⽣に対する当社アンケートへの回答結果の平均値である115.55分(質問項⽬︓「エ  
ントリーシートなどの書類を作成する上で1社あたりにかかる時間」、回答数︓1,090)  
(注4) 2024年9⽉25⽇から2025年4⽉12⽇の間に、ユーザーが『ガクチカAIアシスタント』を利⽤してガク  
チカ素案の完成までにかかった時間の中央値である6分7秒  
(注5) 2024年9⽉25⽇から2025年4⽉28⽇の間に、『ガクチカAIアシスタント』の開始画⾯において「使っ  
てみる」ボタンを押下したユーザー数  
将来⾒通しに関する注意事項  
本資料には、将来の⾒通しに関する記述が含まれています。将来の⾒通しに関する記述には、別段の記載が  
ない限り本資料の発表⽇現在における当社が⼊⼿可能な情報並びに当社の計画及び⾒込みに基づいた当社の  
想定、将来の⾒通し及び推測が含まれますが、これらが達成される保証はありません。  
経済状況の変化、個⼈ユーザーの嗜好及び企業クライアントのニーズの変化、他社との競合、法規制の環境  
変化、為替レートの変動、気候変動を含む地球環境の変化、⼤規模⾃然災害の発⽣、その他の様々な要因に  
より、将来の予測・⾒通しに関する記述は実際の業績と⼤幅に異なる場合があります。  
従って、将来⾒通しに関する記述に過度に依拠することのないようお願いします。当社は、適⽤ある法令⼜  
は証券取引所の規則により要求される場合を除き、本資料に含まれるいかなる情報についても、今後⽣じる  
事象に基づき更新⼜は改訂する義務を負うものではありません。  
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