株式会社リクルートホールディングス

2025年3⽉期 第3四半期決算説明会

2025年2⽉12⽇


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: それでは定刻となりましたので、株式会社リクルートホールディングス2025年3⽉期 第3四半期の決算カンファレンスコールを始めます。

司会を務めますIR・PRの沈です。よろしくお願いいたします。

本⽇のスピーカーは執⾏役員 経営企画本部 荒井淳⼀です。


先程15時半に、決算説明動画やその書き起こし等をIRサイトにアップロードしておりますので、決算内容の詳細はそちらもご参照ください。

本⽇はまず荒井からお話しさせていただき、その後質疑応答セッションを実施します。それでは荒井さん、お願いします。

荒井: 荒井です。今⽇もお時間いただきましてありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。


ご質問をお受けする前に、本⽇開⽰した決算プレゼンテーションをちょっとリキャップします。


4つハイライトをお出ししましたけれども、1つ⽬のQ3連結実績についてですが、ご案内の通り、来年度より、マッチング&ソリューション事業の⼈材領域がHRテクノロジー事業に移動するということから、それに先駆けて昨年2024年1⽉の末から、⼈材領域内の求⼈広告サービスをIndeed PLUSへ移⾏させるということを進めておりまして、そのために、マッチング&ソリューション事業全体は、減収となっていますけれども、HRテクノロジー事業と国内の⼈材派遣事業は増収となっておりまして、連結売上収益はプラス3.5%の8,969億円となっています。

前回もお話ししましたけれども、資本市場参加者の皆様におかれましては、来年度4⽉以降当社のセグメント間の事業が移動、変化しますので、これまでお使いいただいていた皆さんがお作りになられたファイナンシャルモデルや事業評価モデルというものにつきましては、これに合わせて修正、改訂していただくご準備を進めていただければという⾵にお願い申し上げます。

2つ⽬の今回再度修正しました当期通期連結業績予想ですけれども、これまでのQ3までの実績に加えて、今回Q4の業績を作ったわけですが、これまでのレンジから単⼀数値に変えております。これは昨年11⽉に修正した業績予想レンジの上限近くに位置しています。

3つ⽬のHRテクノロジー事業につきましては、Q3の⽶国の実績は、想定通り、前回お話しましたけれども、年末のホリデー期間中に多くの企業の求⼈活動が減速いたしましたので下がっている訳なんですけれども、⼀⽅でマネタイゼーションの効率性の改善の継続というものを地道に続けておりますので、有料求⼈広告1件当たりの売上収益の増加率が、有料求⼈広告数の減少率を上回っておりまして、結果対前年同期⽐では⽶ドルベースで増収という⾵になっております。

このQ4の業績⾒込みにつきましては、⽶国⼈材市場求⼈広告数の変化のトレンドというものにつきましては当社のこれまで申し上げている⾒⽅を変えないという考えに基づいています。

⽇本とその他の地域の⽶ドルベースの売上収益につきましては、昨年の11⽉に修正した業績予想を下回っているんですけれども、これは主に、Q4の予想⽶ドル為替レートをより円安に⾒込んでいるということでありまして、現地通貨建ての売上収益には⼤きな不安は持っていないということでございます。

来年度の市場の⾒⽅については、5⽉の通期決算発表の際に、来年度の業績予想の背景としてご説明をする旨今準備を進めている最中でございます。

4つ⽬の⾃⼰株式取得のアップデートにつきましては、昨年7⽉に開始しました、当社としてこれまでで最も⼤きなプログラム、これが当初の想定よりも早く2⽉7⽇で終了しております。

今後の施策については、投資余⼒、株価⽔準、市場環境及び財務状況の⾒通し等を勘案して、適切な⼿段を検討し実⾏していきたいと考えております。

それではここからは皆さんのご質問をお受けして適宜お答えしたいと思います。

: ご質問のある⽅はZoomの挙⼿ボタンをクリックしてください。指名された⽅はミュートを解除してからご質問いただくようにお願いいたします。⼀度の挙⼿で2問までお受けいたします。

それではまず、ゴールドマンサックス証券の宗像様お願いいたします。

宗像: ゴールドマンサックスの宗像です。質問の機会ありがとうございます。

2つありまして、2つまとめてお伝えできればと思います。1つ⽬がですね、HRテクノロジー事業のところなんですけれども、今回もですね⽶国市場でのマネタイゼーションの進化に資する取組みが継続的に進展したということで、単価の上昇がボリュームの減少を上回りましたとご説明いただいてるんですけれども、おそらくQ2と同じ流れなのかなと思ってはいますがもう少し詳細に教えていただきたいというのが1点⽬でして。

例えば前回決算で教えていただいたUrgent Hiring、Candidate Targeting、Matched Candidatesといったような機能が貢献しているのか、また別の要素なのかですとか、もし可能であれば単価の上昇とボリュームの減少の仕⽅というのがQ2対⽐で減少と増加の⾓度がどう変化しているかみたいなことを教えていただければと思います。これが1点⽬です。

2点⽬がですね、4⽉以降の執⾏体制についてなんですけれども、リリース拝⾒いたしまして荒井さんが常務兼CFOにご就任されるということでおめでとうございます。荒井さんがCFOというポジションで経営に携わられるわけですけれども、これまでと戦略の内容、意思決定、執⾏のスピードですとか資本市場との距離感、どういった変化があるという⾵に期待をすればよいでしょうか。ご就任前かと思いますけれどもコメントいただける範囲でお願いできればと思います。以上よろしくお願いいたします。

荒井: はい、ありがとうございます。まず1つ⽬のご質問についてですけれども、おっしゃる通り、ご認識の通り、今までやってきたことをコツコツと積み上げているということなので、このQ3から新しいすごいものを出しましたというわけではなく、おっしゃっていただいたようなUrgent Hiring、Candidate Targeting、またMatched Candidates等々のことを実直にお客様に訴求しているということであります。

先ほどリキャップのところでお話した通り、Q3は季節柄アクティビティが下がるというところでありますので、その状況の中で⽶国の話ですけれどもうまく努⼒できたかなという⾵に思います。ですので、この後多くの皆さんが来年どうなるのということについて既に⽬を向けられてると思いますけれども、マーケットのコンディション、これからいろいろ変わってくると思いますけれどもそれはそれとしてですね、我々として何ができるのか、どんな良いサービスがどんな付加価値の⾼いサービスが出せるのかということを着実に現実にやっていくことなのかなという⾵に思いまして、新しいものを考え、今までのものをより訴求していくというアクティビティを続けているということでございます。

なので、何が何%ということがささっとお話できれば良いのですが全体の状況が変わっているのと、昨年からの変化、Q2からの変化というのは複雑に絡み合っていて、またさらに⾔えば、お客様の数であったりジョブの数というものも変化しているのでなかなか何×何が何という⾵にお答えできないのか申し訳ないのですが、ただ全体の数が減っている中では単価の上昇というものがオフセット、more than オフセットということでプラスに出ているということだと思います。

2つ⽬のご質問については、私のタイトルが変わったことは、実はあんまり私のやってることに⼤きな変更はなくて、当社の場合タイトルに関わらずやらねばならぬことをやるというそういう姿勢でみんな仕事をしていますので、2016年に私がこの会社に⼊ってから、ミッションは⼀貫しておりまして、どうやってリクルートホールディングスの価値を⾼め続けていくかということ、どうやって価値を上げていくかと、より⾼く評価を皆様にしていただけるかということが私のミッションなので、新しいタイトルになってもそれは引き続き追求していくということだと思います。

やってることは実はあんまり変わらないので、同じようなことを同じようなスピードでやらせていただけると思ってますけれども、さらにそれが早められれば、さらにそれがうまくいけばいいなという⾵に思っておりますし、私がうまく会社に貢献できるということは会社のためだけではなく私も皆様と同様に⻑く⾦融機関にいた⼈間ですので、そういう皆さんが⽇本の実業界に移ってこられて新しいキャリアを歩まれるというときの少し参考にしていただけるような、ロールモデルかどうかわかりませんけれどもご参考にいただけるようなパフォーマンスをこれからもやっていきたいなという⾵に思っております。以上です。

宗像: ありがとうございます参考にさせていただきながら、そして楽しみにしております。ありがとうございます。

沈: 宗像さんありがとうございます。それでは次は野村証券の嚴様お願いいたします。

嚴: ご質問の機会ありがとうございます、野村証券の嚴でございます。

1点⽬は、HRテクノロジー事業のガイダンスなんですけれども、この売上の予想の精度が⾮常に⾼いYearだなという⾵に思っておりまして、期初、そして途中の変更、そして今回の変更もほぼ$73M、$74Mって変わらないんですが、この理由、マクロおよび御社の施策の効果の読みってのが⾮常に精度が上がっているのか、売上と連動性の⾼い費⽤投下を調節をして最終的に着地しているのか、なぜこんなに精度が⾼まっているのかについて、少しお考えをお⽰しいただけないでしょうか︖これが1点⽬です。

もう1つがバイバックなんですけれども、様々なファクターを検討されておられるということで、その様々な単語をおっしゃってくださったんですけど、そのうちこれがちょっと気になっているですとか、何かこれがまだ煮詰まってないから判断が、決議ができてないとかですね、もし何かあればヒントいただけると⼤変助かります。お願いいたします。

荒井: ありがとうございます。1点⽬ですが、お褒めをいただいたという⾵に理解をさせていただいて、ありがとうございます。5⽉のガイダンスを出したときはレンジ、そして11⽉もレンジを少し下を切り上げるという形にして、今回がどちらかというと⼀本値にしてレンジの⾼めのところで、というそんなところ。必ずレンジの中にということで着地をしようとしてるわけなんですが、これにも為替が上がったり下がったりというものもあるので我々がコントロールできないところもあるのですが、私的にはかなり頻繁に業績予想とか⾒通しみたいなものを、アメリカであったり⽇本であったりその他のエリアというところでアップデートかけて常に最新の情報をモニターしているということが中でのオペレーションの状況なので、もし何かあれば早めに皆様にお伝えするとお伝えしたいということでやっていますが。

本年度に関しては、当初から出⽊場がお話させていただいた環境、特にジョブの数は右肩下がりが続きますというお話をさせていただいてそれが当たっていますということで、その予想に基づく、想定に基づく業績予想を最初から作っておりますので、特に⽶国については。そこのところがぶれずに来れたということかなと。

⽇本はこれも先ほどご説明したようなようにIndeed PLUSへの移⾏というものがありますからそれはある程度計算できる、若⼲当初よりもその移⾏が緩やかだみたいなところは期中ありましたけれども、予想、想定の範囲内で来ているということ。

欧州を初めとするその他の地域においては⽶国と同じような当初の考え⽅がそのままこの期末まで来ているということなので、市場の⾒⽅ということにぶれがなかったというのが⼀番⼤きな要因じゃないかなという⾵に思っております。それが1点⽬。

2点⽬については何か煮詰まっていないというよりも、来年、どんなことが起こるかなということを考えて、以前もお話しいたしました通り、どういうお⾦の使い⽅が当社の価値に最も貢献するかということなので、戦略的な、⾮常に有効な買収というのも、瞬間的ではないかもしれませんけれども中⻑期的にはバリューの向上に資するというものがあればそれを優先していくとか。

それからそうでない場合、そういうそういうものがタイミング良くできない場合等々についてはやっぱりバイバックをしていくのかなというのもありますし。それからかなり%としては下がってきましたけれども、引き続き私どもの株式は⽇本の事業会社様に持っていただいてるものもありますので、それぞれのお考え、需要というところで株式放出されるという⽅も今後いらっしゃると思うので。

そういったものを諸々考えたときにどういうタイミングで何をやっていくのが、当社としては最も柔軟性を持ったお⾦の使い⽅、最も有効なお⾦の使い⽅なのかというそのあたりを勘案してるということなので、ご案内の通り、そもそも7⽉までバイバックやりますと⾔ってたものがToST-NeTの取引が2件⼤きなものができましたので、結果的にかなり早く先週の末に終わらしていただいているということもありますので。そういったいろんなことが起こると、額も⻑さも変わってくるという。

こういった中で何をこれからやっていくのが良いのかな、2年間で現預⾦⽔準をある適正なレベルに持ってきますという話を5⽉にしましたので、それに向かってこれから何をしていくかということを今かなり繊細にかつ綿密に検討して考えているというところでございます。以上です。

嚴: 荒井さんありがとうございます。

沈: ありがとうございます。お次はですね、SMBC証券の前⽥様お願いいたします。

前⽥: はい、よろしくお願いします。2点ございます。

1点⽬はですね、Indeed PLUS 1年経って振り返りの効果であるとか、ちょっとセグメント⼊り繰りありましたのでHRテクノロジー事業の⽇本の事業にですね、このQ3までどのぐらいのインパクトがあったのか、少し数字も踏まえてご解説いただければと思います。これが1点⽬です。

それから労働市場の環境が、年初ですね年度の当初、来年度ぐらいにですね、改善に向かっていくそれに向けた経営のシフトというお話でしたけれども、Q3、Q4としてですね、成⻑に向けた積極的な費⽤投下、ご実績とこれからQ4できれば来期ですね、どのような形で踏んでいかれるのか、これも数字それから科⽬ですね踏まえてご解説いただけますでしょうか。以上です。

荒井: はい、ありがとうございます。⽇本の事業、ご案内の通り売上がHRテクノロジー事業、Indeed PLUSの⽅にシフトしていくということということで、3⽉の末には新卒の事業以外のいわゆるメディア事業、広告事業というものは全部HRテクノロジー事業のIndeed PLUSに集約していく。これはもう既定といいますか、既にご案内させていただいた通りなので、それが着実に進んでいるということであります。

円ベースでいくとどれくらいですかね、当初の想定とあんまり振れてない、さっきのご質問にもありますけれども若⼲その進捗がオフなんですけれどもあんまり⼤きく映っていないので、2023年度からするとどうですかね。売上でいけば、HRテクノロジー事業のですね、⽇本の売上って多分⾒ていただくと多分円ベースで60%内外ぐらいのグロースになってるんですが、これの多くはHRテクノロジー事業が今やっているIndeed PLUSという影響になっているという⾵に思っています。

ですので、若⼲数字揺れてましたけども、当初の想定に近い形での今期の結果になるんじゃないかなとい⾵に思っています。

もちろんお客様により理解していただいてより使っていただく、もっと使っていただくというのは実はこれから判断されてくるということなので、今期でシフトしたからそれでいいよというわけではなくてこれからそれを伸ばすというところが実は⼀番我々として狙っているところなので、来年以降さらに⽇本の事業、HRテクノロジー事業としての⽇本の事業が拡⼤していくことを楽しみにしているというところでございます。1点⽬ですね。

2点⽬。経営のシフト、資本といいますか、パワーの投下というところですけれども、前もお話した通り経済環境が良くなってきたからこっからエンジニア採りますと⾔っても時既に遅しということなので、先ほどお話した通りコツコツと我々の事業の効率性を上げる、より付加価値の⾼いものを出していくということを続けるということが環境の変化に対して最も適合していく、適応していく⽅法だという⾵に思っているのでそれを地道に続けていくということ。

それから広告宣伝費については引き続き状況をよく⾒ながら、どちら側に、つまりユーザー側なのかお客様側のかどっちの⽅を⾒て評価していくのかということは繊細に⼊念に考えて、どの市場でどう考えているということでやっていくので、これも来年の5⽉の決算そして業績予想の際にどんな⾵に考えてますかというのとお話のときに少しお話しできればなという⾵に思っているので。

今期は今期でこういった環境の中で、ベストエフォートしてきましたけれども、来期どういう⾵に市場を⾒ているのか、何にどうお⾦投⼊していくのかということはそのときにお話させていただければなという⾵に思っておりますので、そこについては5⽉までしばしお待ちいただければという⾵に思っています。

前⽥: 今回のガイダンスのアップデートの中でQ4の広告宣伝費についての考え⽅もフォローいただけますでしょうか。

荒井: あまり今期についてはドラスティックに⼤きく変えているというところではないということでしょうかね。

前⽥: はい、ありがとうございます。

沈: ありがとうございます。次は⽔⼾証券の渡辺様お願いいたします。

渡辺: 2点なんですけど、HRテクノロジー事業で2点で、アメリカの⽶ドルベース、⽶国なんですが、先ほど季節要因があるって⾔ったんで、前年同期で今回プラス4.9%なんですけど、絶対⾦額よりも前年同期⽐4.9%良くなってるんで、いわゆる満⾜できる数字だったっていう理解でいいのかっていうのがまず1点⽬ですね。

2点⽬はHRテクノロジー事業のところで、直近⽣成AI関連とかでいろいろ話題になってますが、御社としてもその⽣成AI関連を使うことで、そんなに⼈数を例えば増やさなくても、売り上げが上がるような状況になってきたら嬉しいなと思ってるんですけど、ちょっと何かそういうところで進展っていうかお話があれば伺いたいっていうのが2点⽬です。

荒井: ありがとうございます。満⾜できる、だったかということはなかなか当⼈の⼝から申し上げるのは、難しいんだという⾵に思いますが。11⽉にお出しをした修正の業績予想、その時はレンジでお出しをしてるんですが、今回その中のレンジに⼊ってきているので先ほどのご質問との連関性でありますけれども想定通りということで。これは当然今渡辺さんがおっしゃったような季節要因も含めということなので、前年同期よりも4.9%プラス、しかしながらQ2からはドルベースですけどもマイナス6%程度ということなので、季節要因で対前Qから下がってるけれども対前年同期⽐としては4.9%の伸⻑していますということはこのジョブの数が下がっていってるという中では健闘しているのではないかなという⾵に個⼈的には思います。

そして、2つ⽬についてはですね、いろんなことで何に使うのが⼀番いいのかっていうことは、⼀⽣懸命頭を使って考えていますけれども、我々が楽になるとかそういうことよりもユーザーの⽅であったりお客様に対してより効果があるより便利なそういったプロダクトができてくればいいなと。

その結果、例えば我々がより効率的に仕事ができればなおいいよね、ということだと思います。このあたりは、皆さん他社さんも含めて皆さん考えておられると思うので、いろんなアイディアがたくさん出てくると思いますけれどもやっぱり最初というか⼀番⼤事なことはユーザーさん、お仕事を探してるおられる⽅に利便性を⾼めるということだったり、お客様の企業がより採⽤をうまく早くできるようになるかと。

その結果我々の実⼊りが上がるということが、こういった新しいツールを使ってできればいいなという⾵に思っているので、その結果、もしかしたら今よりもより楽に我々にとって楽に仕事ができるかもしれませんが、それは⼆の次三の次かなという⾵に思っております。以上です。

沈: ありがとうございます。次はみずほ証券の岸本様お願いいたします。


岸本: はい。みずほ証券岸本です。ご質問の機会いただきありがとうございます。私からは1問だけです。


細かい点で恐縮なんですけれど、株式報酬費⽤のQ2の決算発表までは$550Mという前提だったのが、今回$520Mに少し減額修正されていまして、これ期初の⾒通しに対して、⼈員数が想定を下回って推移しているからでしょうか。それともストックオプション付与の条件として何か⾒直しがあったのか、⾮常に細かい点で恐縮なんですけれど、ここの⾒通し変化の背景にあるものを解説いただければと思います。この1問です。

荒井: はい、ありがとうございます。結構この数字の作り⽅ってなかなか難しいので、⾊んな要素が加わっています。⼈員の数の変化も当然そうでありますし、それから当然、基本というか、その基になっている業績がどうなってるかということも影響しているので、常にアップデートかかっている状態になっていますので、当初から$30Mの変化というものは当初の想定から誤差の範囲かな、という⾵に思ってるので、今までも当初の想定と変わってることは結構ありましたので、今後も⼈員数の変化とか、業績の変化によって時々この数字のアップデートが⼊ると思いますが、これが半分になるとか倍になるとかいう話になるとその要因をもっとご説明しなきゃいけないとは思ってますが、この程度のパーセンテージであればアジャストメントということでご理解いただければ⼤変嬉しいです。

岸本: はい、承知しました。定性的にも必要な⼈材が取れていないとか、そういうわけではなくて、⾒直しの範囲内、本当に細かい部分でのギャップにすぎないという感じですかね。

荒井: おっしゃる通りですね。我々の⼈員数については既に⼿⽴てを打っておりますので、この2、3年間2回やっておりますけれども、それ以外⼤きなアジャストはしていないので引き続きやらねばならないことをやる、開発しなければならないものはやっていく、ということで何かそれがショートしてるとかそういう理由ではないです。

岸本: はい、わかりました、ありがとうございます。

荒井: はい、ありがとうございます。

沈: 2周⽬の⽅もしいらっしゃいましたら挙⼿をお願い致します。それでは⽴花証券の⼊沢様お願い致します。

⼊沢: こんにちは、質問の機会をいただいてありがとうございます。

販促領域で2つほど教えてください。まず各事業のトレンドは変わってないということで認識はしておりますが、⾦利上昇とか物価上昇とかもありますので、領域別で少し動きが⾒えそうなものなどあれば、フォローアップしていただければと思います。

もう1点は、SaaSの事業のインパクト、販促領域で売上7%増のところは、領域別のところでお話はいただいてますが、少しポイントに影響を与えるぐらいのインパクトになってるかどうか、⽅向性等も含めてこちらも解説を加えていただければ幸いです。以上です。

荒井: ありがとうございます。はい、1点⽬についてはご案内の通り環境、それからトレンドに⼤きな変化はないので、本年度に関しては当初想定にかなり近い形で着地するだろうというところが、今⽇開⽰させていただいた内容であります。個別には単価が⾼⽌まりしてるとかありますけれども、全体的なトレンドからすると、当初の⾒⽅と⼤きな変化があるものではないということであります。

SaaS事業のインパクトでありますが、売上5,000数百億の事業でありますので、インパクトというと、例えばそれが売上に与えるインパクト、売上どれくらいプラスで乗っけるのということと、それがどう他のバーティカルに影響するのか、というところでありますけれども、むしろ後段のそれぞれのバーティカルの事業により良い影響を与えているということの⽅が、我々としてはSaaS事業の価値という⾵に思えるんじゃないかなという⾵に思っています。

なので、短期的に前からお話した通り、SaaS事業の売上を上げるというよりも、むしろそれがどうやって他の事業の売上、より具体的にはお客様、企業クライアントのご満⾜に繋がる、企業クライアントの売上のアップ、そしてコストのダウンに繋がるか、というところを⾒ていますので、こういったことができれば、よりバーティカルそれぞれ、そしてまた売上全体に効いてくる、ということなので。

SaaSの売上を増やして、この販促領域全体の売上を増やす、ということよりも、むしろこの機能の影響が、より多くのバーティカルに波及することでよりそれぞれのバーティカルの売上、利益を上げていくということの⽅を重視して事業を⾏っている、という⾵にご理解いただくのが良いかなという⾵に思います。以上です。

⼊沢: ありがとうございます。各バーティカルへの影響というのは数字にじわっと出てくるって認識を持っていいんでしょうか。

荒井: 既にもうこのSaaSのアプリケーションが装着されてそれなりに時間が経っておりますので、例えば我々が取り扱っている⾦額が多くなれば多くなるほど、お客様の収益が上がる可能性が⾼くなる。その連動性があったり、我々のアプリケーションを使っていただくと、例えばシフトの⼈たちを多く使わなくても事業が回る、お店が回るというような効果、最終的にはお客様のボトムライン、つまり収益が上がる、利益が上がる、というところへの貢献でありますので、それを認めていただいて使っていただいてるお客様からはより多くのバーティカルレベルでの収益が上がってくる。これは既に存在していてそれを引き続き推し進めているというところでございます。

⼊沢: ありがとうございました。

沈: はい。ありがとうございます。次は野村証券の嚴様お願いいたします。

嚴: Indeedでフォローアップなんですけれども、様々なプロダクトのテストを継続的にされていらっしゃると思います。この3ヶ⽉でテストの範囲が広がっているものであったり、やってみてお客さんの体験価値がこれはすごく上がったな、とそういうような可能性であったり、⼿応えがもしあればですね、そういう進捗があればぜひお伺いしたいというのが1つ⽬です。

2つ⽬は、Indeedの欧州、Rest of Worldでして、アメリカと⽇本は開⽰がありましてすごくよくわかったんですが、それ以外の地域における計画の進捗であったり、状況について少し補⾜いただけないでしょうか︖

荒井: 最初のところ、このテストっていうのが、⼩さいものもあるし⼤きいものもあるしということで、以前お話をした通りたくさんのことを同時並⾏的にやっていて、何がお客様に受けるか、何がお客様にアプリシエートされるかってやってみなきゃわかんない。そして拡⼤してみたら、あんまり受けなかったとか、拡⼤したらもっと受けたとか、そういったことの連続なのでこの3ヶ⽉間で特にものすごい、先ほどの宗像さんのご質問にもお答えしましたけど、何か突然すごいものが⽣まれてきた、というわけではないんですね。

ただ今あるものを実直にやっていくということがもう全てなので、もし何か新しいそういったサービスだったり試みみたいなことのアップデートがあれば、5⽉の決算発表のときにお話ししたいという⾵に思いますが、少なくとも当期については、何か⾶び道具みたいなもの、すごいものが出てきたというよりも、今あるものを着実に進めている、という⾵にお考えいただくのが良いかと思います。

Rest of Worldはそうですね、欧州全域、そしてカナダというところがこのRest of Worldの⼤層を占めるところですが、景気といいますかこのジョブの数のトレンドについては、アメリカをフォローする形で進んでいますので、必ずしも市場の動向としては素晴らしいわけではないのですが、その中で各国それぞれが、いろいろな問題を克服しながら前に進んでいるので、現地通貨ベースであれば先ほど申し上げた通り、当初の想定と⼤きく変わった状況ではないので、あまり⼤きな⼼配はして⾔いませんけれども、来年の計画をどうするのか、ということを今これから話し始めていますけれども。

⽶国と同じように⾒るべきなのか、あるいは他の要素も含めてどう考えていくべきなのか、ということはこれから1、2ヶ⽉、3ヶ⽉ぐらいでまとめたところを5⽉にお話ししていければという⾵に思っておりますので、しばしお待ちいただければと思います。

嚴:わかりました。ありがとうございます。

沈: ありがとうございました。それでは、BofA証券の⻑尾様お願いいたします。

⻑尾: ご指名ありがとうございます、BofAの⻑尾でございます。2点お願い致します。

まず1つ⽬がですね、HRテクノロジー事業の調整後EBITDAマージンの考え⽅についてなんですけれども、⾜元というのではなくて、少し⻑い⽬線で⾒たときに、このHRテクノロジー事業というのは未だ投資フェーズにあるという⾵に考えて良いのか。それとも今の基盤を、もちろん現場で様々な施策をしているとは思うんですけれども、⼗分に利益ないしマージンを刈り取るフェーズにあると考えて良いのかどうか。来期以降のHRテクノロジー事業のマージンのトラジェクションを考える上で、まずは今のHRテクノロジー事業というのは、どういうフェーズにあるのかという点についてご教授いただけると助かります。まずこれが1つ⽬になります。

2つ⽬なんですけれども、マッチング&ソリューション事業は特に販促領域ですね、中期で35%から40%という⽬線を持っていらっしゃるかと思うんですけれども、今期Q3を進んでですね、更にこのマージンを改善させるためにどういった施策が今後必要なのか、という戦略⾯についてアップデートできるものがあれば教えていただけますでしょうか。以上2点お願いいたします。


荒井: はい、ありがとうございます。まず1点⽬ですけれども、これは多分よりリアルなコメントを、5⽉に出⽊場が出てきたときにお聞きいただくのが良いかなとは思いますけれども、刈り取るなんてもう全然、全然ということだと思います。

もし出⽊場が刈取りに⾏ってます、と⾔ったらもう僕はこの会社にいないかもしれないです。もっといけると思ってるので、引き続き貢献したい、会社に貢献したいなという⾵に思っているので、ここからかなと思ってます。ただ、だからといって何かマージンをぐっと下げるとか、そういうことをわざとやるつもりはなくて、当初数年前に⽐べれば売上の規模がかなり違いますから、そういう意味ではスケーラビリティが出てきているので、そこそこの投資をするというのは、例えば⼈を登⽤するとか、新しくもっといろんなものを作りに⾏く、ということがあったとしてもそんなに⼤きなマージンが下がるわけではないという⾵に思いますけれども。

ただ、⾊んなチャレンジをしていきますので、失敗もあるし、成功もあると失敗の⽅が多いかもしれないそういう中でやっていくので、上場会社としてやらねばならぬことを、守らねばならぬこと、価値を上げていくことについては貪欲にやっていきますが、何か短期的に何%のマージンするためにやりたいことはありません、ということは全くなくて、引き続きいろんなことをやりたい、もっと⼤きくなれるぞという、そんな意気込みでやっておるので。そう⾔うとまたマージンを無視してるのかお前らは、という⾵にいうお叱りを受けると思いますが、上場会社としての⽴場は理解をしながら、さらに成⻑を⽬指してやっていくという⾵にお考えいただければと思っております。

⻑尾: ありがとうございます。

荒井: 是⾮そういう意味でご期待いただければという⾵に思います。M&S、本年については30%という着地⽬線を持っていますということは、先ほどの開⽰でお出しをしたんですが、これはオーバーヘッドコストを引き去る前の数字なので、5⽉にはこの2024年度があたかも4⽉から始まる体制と同じようだったらどうだったか、といういわゆるプロフォルマの数字お出しをするので、そこで今のM&Sの共通費、ヘッドクォーターコストを割り振った後のマージンということがお出しできると思うんですが、そこからどういう⾵に改善していくのか、どういう⾵に上げていくか、という⾵に思っておりまして。前に北村もお話しを5⽉にさせていただいたと思いますが、売上を上げるということと、中の効率性を追求する、この2つの軸だと思っているので、どのバーティカルでどう成⻑して、どのバーティカル、あるいは全体も含めてどう効率化を進めているか、進めていくか、というこのこのコンビネーションかなという⾵に思っています。

先程の他の⽅のご質問に、HRテクノロジー事業絡みでありましたけれども、同じように例えばAIというものをどう使って、効率化するのか、⾃動化するのか。それらをどうやって我々のプロセスの中に組み込んでいくのか、ということが実現されていくと、さらに我々の中の⽣産性も上がり、お客様のご理解そしてお客様の我々の事業に対する粘着性っていうのが⾼まってくると、売上も上がってくる。これがうまく絡んでいくと、このマージンというものも結果的に⾒えてくる、ということなので、また5⽉にお話しさせていただくと思いますけれども、何をどうやって⽬指していくのか、というのがあってそれが実現されれば、マージンのインプルーブメントは当然できますよね、というような話ができればなという⾵に考えて、今いろんな準備をしているところなのでぜひお楽しみにしてください。

⻑尾: はい、ありがとうございます。

沈: ⻑尾さんありがとうございました。それではいただきましたご質問にはこれでお答えできたかなと思いますので、本⽇の決算カンファレンスコールはここにて終了させていただきたいと思います。皆様ご参加いただきありがとうございました。

荒井: どうもお時間いただきましてありがとうございます。失礼します。


将来⾒通しに関する注意事項

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