株式会社リクルートホールディングス
2025年3⽉期 第3四半期決算説明
2025年3⽉期第3四半期の決算説明を⾏います。
今回のハイライトは以下の4点です。
当第3四半期連結実績、当期通期連結業績予想の修正、HRテクノロジー事業の当第3四半期の実績と当第4四半期業績⾒込み、そして、⾃⼰株式取得のアップデートです。
2024年10⽉から12⽉までの当第3四半期の連結実績は、HRテクノロジー事業の⽶国売上収益が、⽶ドルベースで4.9%の増収となり、連結売上収益はプラス3.5%、第2四半期⽐でほぼフラットの8,969億円となりました。
連結調整後EBITDAマージンは、20.0%、基本的EPSは、80.10円となりました。
当期通期業績予想については、当社の年度末まで、経済環境の急激な悪化が起こらないとの仮定に基づき、当第4四半期の為替レートを1⽶ドル154円、1ユーロ159円と想定し、11⽉に修正した通期業績予想レンジを、単⼀数値に再度修正し、本⽇開⽰しました。
連結売上収益は、プラス4.2%の3兆5,600億円、連結調整後EBITDAは、プラス12.5%の6,730億円、そして、基本的EPSは、プラス18.1%の267円と⾒込んでいます。
HRテクノロジー事業の当第3四半期実績と当第4四半期⾒込みについてですが、当第3四半期実績については、対前年同期⽐では、⽶国市場におけるマネタイゼーションの進化に資する取組みが継続的に進展したことにより、有料求⼈広告1件当たりの売上収益の増加率が、有料求⼈広告数の減少率を上回ったことから、⽶国売上収益は、⽶ドルベースでプラス4.9%の11億8,400万⽶ドルとなりました。
第2四半期⽐では、前回の業績予想修正でご説明した想定通り、年末のホリデー期間中に多くの企業の求⼈活動が減速したため、⽶ドルベースでマイナス6.0%になりました。
⽇本は、Indeed PLUSの進捗が引き続き寄与し、⽶ドルベースでプラス61.2%の1億9,800万⽶ドルとなり、第2四半期⽐ではプラス6.8%となりました。
その他の地域では、⽶ドルベースでプラス8.5%の4億2,400万⽶ドルとなり、第2四半期⽐ではマイナス4.5%となりました。
セグメント全体では、⽶ドルベースでプラス10.0%の18億700万⽶ドルとなり、第2四半期⽐ではマイナス4.4%に、⽇本円では2,754億円となりました。
セグメント調整後EBITDAマージンは、積極的にマーケティング活動を⾏いながらも、継続的なコスト管理に努めた結果、プラス2.7ポイントの35.9%となりました。
当第4四半期⾒込みについては、⽶国⼈材市場の求⼈広告数の変化のトレンドは、少なくとも当期中はこれまでの⾒⽅から変わらないとの想定に基づき、⽶ドルベースの売上収益は、⽶国はプラス4.5%、⽇本はプラス52.5%、その他の地域では、プラス4.0%、セグメント全体では、プラス8.4%を⾒込んでいます。
セグメント調整後EBITDAマージンは33.5%を⾒込んでいます。
最後に⾃⼰株式取得のアップデートですが、昨年7⽉に開始した、当社としてこれまでで最も⼤きな⾃⼰株式取得プログラムは、本⽇までに、取得価額上限の6,000億円に相当する⾃⼰株式を取得しました。
今後の施策については、投資余⼒、株価⽔準、市場環境及び財務状況の⾒通し等を勘案し、適切な⼿段を検討し実⾏して参ります。
前⾃⼰株式取得プログラムによる取得分と合計すると、2024年度は本年1⽉末時点で、約6,790億円、約7,580万株の取得となり、本⽇開⽰した通期業績予想に基づくと、総還元性向は177%です。
ここからはセグメント毎に、実績と業績⾒込みについてお話しします。
先ず、HRテクノロジー事業ですが、当下半期は、先ほどお話しした当第3四半期実績と当第4四半期⾒込みの合計として、⽶ドルベースの、⽶国売上収益は、プラス4.7%、セグメント売上収益は、プラス9.2%、セグメントの調整後EBITDAマージンは34.7%と⾒込んでいます。
当期通期業績⾒込みは、当第3四半期までの実績と当第4四半期⾒込みの合計で、⽶ドルベースの売上収益は、⽶国は、プラス1.5%に、⽇本は、プラス50.3%に、その他の地域は、プラス3.0%に修正します。
セグメント全体では、プラス5.3%と⾒込んでいます。
セグメント調整後EBITDAマージンは、35.6%と⾒込んでいます。
次に、マッチング&ソリューション事業です。
まず⼈材領域ですが、当第3四半期において⼈材紹介サービスは、安定した事業環境が継続し、売上収益は堅調に推移しました。
求⼈広告サービスは、Indeed PLUSへの移⾏が進んでいるものの、そのペースが当社の期初想定よりも緩やかであったため、⼈材領域の売上収益はマイナス13.6%の632億円に留まりました。
本社費等考慮前の調整後EBITDAマージンは、マイナス0.6ポイントの17.4%となりました。
通期売上収益⾒込みは、マイナス10.0%、本社費等考慮前の調整後EBITDAマージン⾒込みは、19.5%に修正します。
販促領域では、当第3四半期の⽇本国内の事業環境は、第2四半期から⼤きな変化は⾒られず、美容、旅⾏、飲⾷、住宅等の主要な分野で増収となり、プラス7.4%の1,328億円となりました。
美容は新規企業クライアントの増加、旅⾏は宿泊単価の⾼⽌まり傾向の継続、また住宅は広告受注単価の上昇が、増収の主な要因となりました。
Air ビジネスツールズを代表とするSaaS事業は販促領域に含まれていますが、SaaSのアカウント数は、プラス16.1%の418万件となりました。
本社費等考慮前の調整後EBITDAマージンは、主に業務委託費を中⼼としたコストを適切にコントロールした結果、34.6%となりました。
通期売上収益⾒込みは、プラス7.8%に修正し、本社費等考慮前の調整後EBITDAマージンは、30.0%を⾒込んでいます。
マッチング&ソリューション事業全体の当期通期業績⾒込みは、⼈材領域と販促領域、及び本社費等の合計として、セグメント売上収益は、プラス1.0%に、セグメント調整後EBITDAマージンは、22.5%に修正します。
最後に、⼈材派遣事業です。
当第3四半期のセグメント売上収益は、プラス1.1%の4,384億円、為替影響を控除するとマイナス0.4%となりました。
⽇本では、⼈材派遣需要が引き続き伸⻑し、稼働⼈員が増加したことから、売上収益はプラス7.8%の2,084億円となりました。
欧州、⽶国及び豪州の売上収益は、マイナス4.2%の2,300億円となりました。
不透明な経済⾒通しを背景に⼈材派遣需要の鈍化が継続したことにより、為替影響を控除すると、マイナス7.0%となりました。
セグメント調整後EBITDAマージンは7.3%となりました。
当期通期業績⾒込みについては、売上収益は、⽇本をプラス6.9%に、欧州、⽶国及び豪州を、マイナス1.7%に修正します。
セグメント調整後EBITDAマージンは5.8%を⾒込んでいます。
私からは以上です。
[了]
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