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次にお見せしているのは、2019年度第4四半期以降のHRテクノロジー事業の四半期ベースの米国売上収益実績の推
移と、今申し上げたインデックスのチャートを併せてお示ししたチャートです。
右端には、HRテクノロジー事業が直近で想定している投資、下半期のこのインデックスの推移と、第3四半期及び第4四
半期の売上収益の見通しを加えています。
まず、ここまでの実績を見ていただきますと、当社のHRテクノロジー事業の米国の四半期売上収益は、2023年度Q4の
ところまで、このインデックスとほぼ同様に推移をしています。
一方で、2024年度Q1から本年度のQ2まで、つまり6Qを見ていただきますと、米国売上収益が求人数の減少トレンドか
ら乖離していっているというのがクリアにお分かりいただけると思います。
これがまさに出木場が2024年5月から申し上げている事業環境の悪化と停滞期をYear 0という風に位置づけて、事業関
係のリカバリーまでの準備期間に着々と進めてきたマネタイゼーションの進化の表れだという風に思っています。
求職者と企業、クライアントをつなぐ双方向型、双方向型の人材マーケットプレイス、すなわちTwo-sided Talent
MarketplaceであるIndeedを基盤として、今後のマネタイゼーションの進捗や事業の進化を丁寧に積み上げていく過程
を、今日ご紹介したUS ARPJ成長率と合わせて、今後ご報告していきたいという風に思っています。
Indeedの米国有料求人広告数は、現状でもこの米国求人総数の4分の1以下の水準なのですが、今後この米国有料求
人広告数が増加するということや、より付加価値の高いサービス、例えばブランディングやソーシング、AIプロダクトなど
のサブスクリプション型のサービスをより多くの企業クライアントの皆様にご利用いただくことにより、
US ARPJは上昇し、US ARPJ成長率が加速することになるわけですから、このインデックスの変化との乖離はさらに拡
大するということになるという風に思います。
さて、第3四半期及び第4四半期の見通しですけれども、下半期の米国求人総数の推移をYoYマイナス7%程度という風
に想定しておりまして、その中でUS ARPJ成長率をYoYプラス16%という風に見込んでおります。
第3四半期のドルベースの米国売上収益はプラス7.2%、これはQoQでは求職活動と求人活動の双方が減退する、少し
スローダウンしてくるホリデーシーズンになってきますので、この通常の季節性というものを加味して、マイナス4.8%とな
ることを意味しています。
また、第4四半期はプラス8.6%、QoQプラス1.6%となることを見込んでいます。
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当下半期のセグメント売上収益は、為替レートを1ドル145円、1ユーロは172円と想定しておりまして、ドルベースではプ
ラス7.8%の47.4億ドル、日本円ベースではプラス2.5%の6,879億円と見込んでいます。
地域別では、米国については、先ほどお話をした四半期売上収益の見込みに基づきまして、プラス7.9%の25.6億ドル、
当上半期比では通常の季節性によりマイナス1.4%を見込んでいます。
欧州及びその他はマネタイゼーションの進化が続くということを考えておりまして、プラス21.5%の10.3億ドル。
日本につきましては、先ほどご説明した人材紹介サービスの減収トレンドは、当下半期でも継続するということから、日本
円ベースでマイナス7.2%の1,670億円、ドルベースではマイナス2.4%の11.5億ドルを見込んでいます。
今年の5月の決算発表にて、日本については、本年度は来年度以降の進化に向けて、再編後の新しい組織をまず安定
的に運営することが最優先だということをお話をしました。
4月以降、統合した組織の安定的な運営を図っているわけですが、それと同時に、来年度以降の事業の進化と効率化に
向けたAIの積極的活用といったものをはじめとする様々な施策にどんどんチャレンジしています。
こういった施策の中で効果が発現するものもあれば、一方で修正が必要となるものもあります。後者については、その原
因を特定して、修復と改善というのを図りながら、失敗を恐れず進化を追い求めております。
This transcript is provided for the convenience of investors only
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