カリーナ・コルテズ(Carina Cortez) チーフ・ピープル・オフィサー Glassdoor
2020年6月、GlassdoorのCEOクリスチャン・サザーランド=ウォンは、従業員の多様性はGlassdoorにとって欠くことのできない長期的な成長の原動力だと自社ウェブサイトを通じて発信しました。現状ではまだまだ不足していると認識しており、まずは自らの状況をしっかりと把握し、今後変えるべき点に取り組んでいくと同時に、社会に対しても多様性の確保を促していけるように、Glassdoorとしての責務を果たしていく決意を述べています。
私たちは、Glassdoorの最たる提供価値である透明性の推進をてこに、多様性がいっそう担保されるための変革に挑んでいきます。今年7月、私たちは初めて「ダイバーシティ&インクルージョンの透明性に関するレポート(英語のみ)」を発行しました。今後も年次で継続して発行することを予定しています。Glassdoorは、この取り組みを通じてRadical Transparency、つまり徹底した透明性の実践により、職場における多様性と公平性の担保を目指します。
私たちは、Glassdoorの従業員に自社の統計データを開示することで、よりインクルーシブな、つまり多様性を包含し公平性が担保され、従業員が自分の居場所を感じられるような職場になることを目指していきます。同時に、私たちが報告書で公表したデータが、求職者をはじめとする多くの方々にお役立ていただけると幸いです。例えば、仕事探しにおいてGlassdoorのデータをもとに他社のデータを比較するなど、これまでよりも多面的に従業員に関する情報を検討することもできるようになります。
私たちがダイバーシティ促進のための指標や数値目標について、報告書を通じて社内外と共有していくというこの取り組みはまだ最初の一歩を踏み出したところです。これからも歩みを止めず、より高い透明性が確立されるよう、使命感をもって取り組んでいきます。
全社員の比率 | 2020年 | 2025年の目標 |
---|---|---|
アフリカン・アメリカン(米国) | 4% | 8% |
ラテン・アメリカ系(米国) | 5% | 10% |
オセアニア系、ハワイアン系、アラスカ系、ネイティブ・アメリカン(米国) | 0.4% | 1% |
女性:テクノロジー職(グローバル) | 23% | 33% |
女性管理職(グローバル) | 37% | 50% |
ビロンギング(帰属感)(グローバル) | 78% | 78%以上 |
Glassdoorのコミットメント
Glassdoorの採用活動について
多様性と公平性が担保され、従業員が居場所を感じられる企業文化が醸成された職場を構築するために、Glassdoorは職務内容の説明文章、面接、採用ブランディングなどを含む採用活動の段階からダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進します。
採用活動におけるD&I推進:
少数グループに向けた採用活動に注力
:オンライン求人広告を含む採用活動の50%以上を、少数グループ(underrepresented groups:人種・性別などの属性の割合が、従業員全体において小さいグループ)に向けて実施します
職務内容の記載事項からバイアス(偏見)をなくす
:テクノロジーを活用し、採用情報の職務内容を確認し、偏見のないインクルーシブな表現となるよう書き直していきます
求人情報の掲載
:Glassdoorの求人情報が、少数グループの求職者に届きやすい求人サイト(GlassdoorとIndeedを含む)に積極的に掲載していきます
多様性に富んだ大学での採用活動
:アフリカン・アメリカン系、ラテン・アメリカン系学生の比率が大きい大学や女子学生が過半数を占める大学での採用ブランディングを強化していきます
面接の実施要領
:採用面接を実施する役員、リクルーター、マネージャー、従業員にダイバーシティ研修を行い、面接がより公平かつインクルーシブになるよう努めます
従業員グル ープとの会合
:採用候補者がより職場や仕事への理解を深められるよう、さまざまな従業員グループと実際に会って対話できる機会を提供します
採用ブランディングにおける多様性の推進
:Glassdoorのサイト上の自社プロフィールにダイバーシティに関するセクションを設け、自社のD&I推進状況や従業員が居場所を感じられる企業文化醸成への取り組みを発信していきます
試行と検証を繰り返す
:これまでの常識や慣習にとらわれず、変革に挑戦します
従業員による紹介採用の報奨金プログラムを終了し、似通った思考や経歴の候補者ばかりが多く集まることのないようにしていきます
これまで積極的に推奨してきた家族や親族の紹介に関する方針も廃 止します
従業員グループ
職場のD&I推進にあたり、多様な趣旨に基づく従業員グループの設立を支援しています。各グループはそれぞれに特有な文化・経験を共有する場となっており、プロダクトの改善や労務ポリシーに多様な観点を取り入れることにも貢献しています。2020年7月時点では、700人以上(約4割)の従業員が何らかのグループに所属しています
BUILD:アフリカン・アメリカン系従業員のリーダーシップと発展
DICE:D&I・コミュニティ・公平性協議会
La Famillia:ラテン系従業員のグループ
Pride: LGBTQ+のグループ
WinG:女性従業員のグループ
Asian ERG:アジア系従業員のグループ
教育・研修プログラム
Glassdoorは、多様性理解のためのさまざまな研修プログラムやボランティア、イベントなどの機会を従業員に提供しています
公平性と多様性に関する研修
社内人材による講演シリーズ(テーマ例:アフリカン・アメリカン系リーダーの支援者・理解者になるには)
支援活動や社会参画のために年間で3日間の有給ボランティア休暇を取得可能