recruit logo

Corporate Blog

  • 企業文化

アイデアを創発し讃え合う 人材マネジメントの取り組み

人材開発方針

国内グループ会社では、「価値の源泉は人」と考えています。

従業員に対するベースとなる考え方は「一人ひとりが起業家精神を持ち成長を続ける」ことです。そのために「成長する機会を提供する」ことが人材マネジメントの役割です。リクルートグループは業務、自己啓発研修を通じて一人ひとりが成長する機会を提供することにコミットしています。

国内グループ会社では、これまでグループ内で暗黙的に大切にされてきた価値観を「6つのスキル・4つのスタンスとして整理しています。評価や育成の場面では、特に「自分はどう考え、何をすべきだと思っているのか」を常に問う「圧倒的な当事者意識」を持つ人材となることを重視し、国内グループ会社で実践しています。

キャリア開発支援

国内グループ会社では、さまざまな制度を通じて従業員のキャリア開発を支援しています。

一人ひとりの主体的な想いを目標に結びつける「Will Can Mustシート」

従業員は、半期に一度「WCMシート」を記入します。これは、本人が実現したいこと(Will)、活かしたい強みや克服したい課題(Can)、能力開発につながるミッション(Must)の項目からなる目標管理シートです。

従業員一人ひとりが仕事を通じて実現したいこと(Will)を明らかにし、上長とすり合わせ、その実現のために何ができるか、どのようなことができるようになる必要があるか(Can)を確認した上で、何をすべきか(Must)を考えるサイクルを半年ごとに行っています。

post 133 human resources willCanMustSheet

組織全体で人を育てる「人材開発委員会」

「WCMシート」の「Can」にまとめられた強みや課題に対して、どのような仕事やポストが適切かを検討する場が「人材開発委員会」です。1年に2回、実施します。

特徴的なのは、一人のメンバーの人材開発の議論を、直属の上司(課長・部長)だけでなく、隣のグループの課長・部長などを含め、組織の全ての課長・部長で議論することです。中長期的な視点で、グループや部を越えた組織横断で任用や配置、ミッション設定を検討しています。

自身の強み・弱みを自覚する「PVA」

従業員の能力開発を目的に「PVA(Professional Value Assessment)」という360度サーベイを、年1回行っています。

これは、従業員本人の自己評価だけでなく、ともに働く上司・同僚・部下、関連部門の担当者からの多面的なフィードバックを得ることで、個人の成長に活かそうとするものです。仕事に対する姿勢や考え方について評価を得ることで、強み・課題を改めて確認し、能力開発ポイントを設定することにも役立っています。

ミッショングレード制

年齢や入社年次に関わらず、任されるミッションのレベルとそのアウトプットによって報酬(給与・賞与)を決定する人事制度が「ミッショングレード制」です。これにより、スピーディーで柔軟な人材任用、ミッションの高低に応じた客観的な報酬決定、常に人材の最大活用が意識される風土が、維持・促進されています。

自らの意思による異動「キャリアウェブ制度」

各事業がイントラネット上で求人広告をアップし、従業員が自由に応募できる制度を導入しています。応募者と各事業担当者は面接を実施、双方の希望が合えばマッチングは成立し、元部署の上司は拒否権を持ちません。この制度により、従業員一人ひとりのキャリアにおける挑戦を後押ししています。

能力開発・スキル向上支援

選択型研修プログラム

国内グループ会社では、従業員が「自分自身の力で成長を実現していく」ことを支援するために選択型研修プログラムを実施しています。能力開発やスキル向上のためのさまざまなプログラムを用意しています。

例えば、一人ひとりの志向やキャリアデザインに合わせて、ロジカルシンキング、マーケティング、アカウンティング、リーダーシップなどの講座に任意で申し込むことができます。

GLOBA(Global Business Academy)

GLOBAは、世界の潮流やナレッジ、世界で活躍する人のスキル・スタンスなど、リクルートグループでの仕事にも取り入れたい知見を世界有名ビジネススクール教授やシリコンバレーで活躍する投資家などのグローバルプレイヤーから学ぶ短時間の社内向けセミナーです。

post 133 human resources globaLogo

post 133 human resources globa1984

メディアプロデュース職向け「メディアの学校」

いままでの世の中にない価値観のメディアを作り続けるリクルートグループでは、雑誌やWebサイトの企画・編集を担当するメディアプロデュース職やITエンジニア職を対象に「メディアの学校」を開催しています。メディアづくりに必要な基礎知識から新たな技術や発想の広げ方を学ぶほか、新たなムーブメントを起こしてきた社内事例の共有の場にもなっています。

post 133 human resources mediaSchool

大切にする価値観

1960年に日本で創業して以来、国内グループ会社では「価値の源泉は人」と考えており、バリューズ(大切にする価値観)が従業員の中で培われ、一連の人材マネジメントプロセスにおいて大切にされています。

  • 採用: リクルートが大切にする価値観を備え持つ人材を採用しています。

  • 育成:従業員の中で、大切にする価値観が醸成されるよう、さまざまなプログラムを行っています。

    例:Will Can Mustシート(ページ上記参照)、Ring、Forum(ページ下記参照)

    ヤングリーダー研修、各種Off JT

  • 卒業:2020年3月期の国内グループ会社における離職率は9.1%でした。これは、終身雇用の文化が強い日本においては高い数値と思われがちですが、私たちはこの数字を悲観的には捉えていません。リクルートで培われた経験や知見、価値観を活かしてリクルートグループ外で活躍する人材を多く輩出することは、結果的に社会に新しい価値を創造し、貢献していくことにつながると信じているからです。

象徴的な事実として、国内グループ会社では、 従業員の間で「退職」という言葉は使われず、代わりに「卒業」という言葉が使われています。また、一定期間働いた従業員に対してグループ外でのチャレンジを推奨するための支援金を用意しているケースもあり、卒業後も高い志で社会に貢献する人材を支援したいと考えています。

イノベーティブなアイデアを提案できる「Ring」

新規事業提案制度「Ring」。そのルーツは1982年に始まった業務密着型の活動成果発表会にさかのぼります。1990年からは、通常業務の垣根を超えたチーミングとアイデアを歓迎する新規事業起案に特化したイベントとなり、『ゼクシィ』『スタディサプリ』といった事業・サービスもこれをきっかけに誕生しました。

IT化に舵を切った2015年には、それまでの年に一度のイベントから、毎月のピッチコンテストにモデルチェンジ。2018年には再び年に一度に戻り、仲間探しのためのワークショップやツールの整備、インキュベーションのための役職者のサポート強化、起案だけでなく応援や協力の形で多くの従業員が参加できる仕組みの導入など、従業員の起業家精神を鼓舞する仕組みとして、常に進化を続けています。2020年度は834件起案され、複数のアイデアが実現に向けて準備段階に入っています。

post 133 img02

日々の仕事のなかのイノベーションを讃え合う「FORUM」

「Ring」が非日常的なアイデアを磨く機会であるのに対し、日常業務のなかで発見した課題をイノベーティブな手法で解決したベストプラクティスを讃えるのが「FORUM」です。リクルートは創業当時から、ベストプラクティスをプロセス含めて従業員同士で共有し、互いに高め合う文化を大切にしてきました。2008年、当時主要な職種であった営業職において、担当事業を越えてプレゼン形式でナレッジ共有を行う「TOP GUN AWARD」がスタート。職種が多様となった2015年からは、エンジニア職、経営スタッフ職、事業開発職も加え、「FORUM」として4部門制に拡大しました。約3万人の従業員のなかから、毎年各部門から10組が選出され、ベストプラクティスの裏側にあるナレッジを共有しています。加えてエンジニア部門では、M&S以外のIndeedからもプレゼンターを招き、グループ全体でのナレッジの交流を図っています。

「FORUM」のポリシーは、トップからの表彰ではなく、仲間からの称賛です。発表会場だけでなく社内のイントラビデオを通じて全従業員が発表を視聴することもできます。同じ悩みや課題に向き合う同僚に「参考になった」と喜ばれることこそが、発表者にとっては最大の賛辞。そして発表者のチャレンジ精神に刺激を受けた同僚たちが、「次は自分の番」と新たな課題に立ち向かっていくのです。

post 133 ogp

2020年09月30日

※事業内容や所属などは記事発行時のものです。