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Indeedユニバーシティ 〜次世代を担う技術リーダー育成プログラム~

リクルートホールディングスのグループ会社であるIndeedには、Indeedユニバーシティ(以下IU)と呼ばれる、新入社員を対象に行う実践型オリエンテーション・プログラムがあります。これは、世界中で新たに入社したIndeedのエンジニアを集め、データドリブンな意思決定とはどのようなものかについて理解を深めてもらうためのもの。参加したエンジニアたちは、Indeedを利用する求職者や求人企業に"WOWエクスペリエンス"を提供する社内スタートアップチームを立ち上げます。彼らはプログラムを通じて、Indeed流のプロダクトデザインを学び、求職者がより速く、シンプルに仕事探しをできるアイデアを考案、開発し、試験運用するところまでを一気通貫して経験します。

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WOWエクスペリエンスの創造

Indeedでは、WOWエクスペリエンスの創造を大切にしていますが、これは求職者や求人企業の「不」に耳を傾け、どうやってそれを解決できるかを考え抜くことで実現されています。IUでは、参加者がこの理念を体現できるようになるために、ソリューションを作るためのソリューションを考えるのではなく、ユーザーのために解決策を考えることからが教えられます。たとえば、参加者はプログラムの最初の1週間で、Indeedの社員によるプロダクトトークや求職者も交えたパネルディスカッションを通じて、求職者と求人企業のニーズを学びます。次に、参加者間でブレインストーミングを行いますが、参加者に対してはIndeedのプロダクトチームに関する情報が提供され、課題を解決するためのより良いクリエイティブな方法の提案が求められます。プログラムが進む中で、IU参加者は、プロダクトのテストやマーケティングキャンペーンを通じてユーザーのニーズを直に知り、理解を深めることができます。そこには、継続的なフィードバックとプロダクトの改善を行うサイクルがあるのです。

東京とシアトルでのIUの開催

過去3度はアメリカ・オースティンにて夏期に開催していましたが、今年は大学の卒業時期の異なる新入社員向けに、東京とシアトルで2度のIUセッションを開催しました。それぞれ12週間のプログラムでは、オースティン、東京、シアトル、サンフランシスコ、ハイデラバードのエンジニアたちが集まり、Indeedの文化、技術、そしてプロダクト開発の哲学をあらためて学び、さらにIndeedについての理解を深めました。プログラムのハイライトは次のとおりです。

  • ゴング・プロジェクト:Indeedの求人検索インターフェイスの改善点を探るもの。改善案を考え、ユーザー目線の改良にこだわり抜き、何度も仮説検証を繰り返す開発フローを経験します。新人エンジニアが考えたデザインや、幾度もテストされたプログラムが実際のサービスに反映されると、プロジェクトリーダーが祝福のゴングを鳴らし、参加者全員でお祝いします!

  • リーダーシップ・トーク:経験豊富な技術リーダーやシニア・リーダーシップ・チームのメンバーによるプレゼンテーションに参加し、Indeedのプロダクト、戦略、さらにはオンラインHR技術の進歩について学びます。

  • Minimum Viable Products(MVPs=実用に足る最小限の製品)の開発:Indeedのプロダクトにおける実際の課題を解決するためのブレインストーミングを行い、最適な解決策やコンセプトを考案して、実プロダクトに実装可能な機能を開発します。参加者による開発チームは、IndeedのCEO、CTO含むシニアな技術リーダーによるコーチングのもと、テストや分析を繰り返してプロダクト開発を進めていきます。

  • ソーシャルイベント:参加者全員が高いモチベーションとつながりを保てるように、チームビルディングや参加者の功績を祝うソーシャルイベントが開催されます。

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プロダクトリーダーを育てるエンジン

IUのプログラムは、実は新入社員のためだけのものではありません。経験豊富な技術者が、プログラムのあらゆるフェーズで新入社員を指導することによってチームマネジメントを経験し、学ぶ機会でもあります。彼らは参加者一人ひとりを指導し、プロダクト開発や技術提供の面で支援し、さらにIU自体の運営も手助けします。プロダクト開発やエンジニアリング、品質保証チームから選ばれたIUリーダーたちは、次のようなIUのコアコンセプトを体現します。

  • 起業家精神:新入社員に社内ベンチャー企業を立ち上げる機会を提供し、スタートアップとしてのビジネスモデルを作るプログラムを提供します。

  • より良いアイデアを育てる仕組み:参加者はIndeedの社員に対して、自分たちの立ち上げたプロジェクトに参加してもらえるよう、そのアイデアとコンセプトで社員を説得していくことが求められます。そして、経験豊富な従業員にはメンターとして加わり、自身の現場経験に基づいたフィードバックを積極的に行うことが求められます。

  • 主体性:参加者は立ち上げたプロジェクトを支援してくれるメンバーを、2名以上確保することが求められます。複数人の視点が加わることで、初期段階の未熟なアイデアをビジネスで活用できるレベルに引き上げることが可能になります。

IUプログラムから生まれたモバイルアプリ「Job Spotter」

こうしたIUのコンセプトやプログラムが生み出したプロダクトのうち、期待以上の反響があったものの1つがモバイルアプリ「Job Spotter」です。これは、ユーザーが街で店頭などに貼られている求人広告をスマートフォンで撮影し、Indeedの求人情報サイトにアップロードできるようにするアプリです。インターネットが普及した今日でも、多くの企業が求人広告をオフィスの入り口や窓に貼って求職者を探すという手法を取っているため、オンライン上に存在しない求人情報が多数あるのが現状です。Job Spotterは、こうしたオフラインの求人情報を簡単に求人検索サイトに追加できるソリューション。このモバイルアプリによって、本来はオンライン上に存在しなかった求人情報にアクセスできるようになり、求職者の可能性はさらに広がり、企業側もより多くの候補者にリーチできるようになります。Job Spotterは、2016年のローンチ以来、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスにサービスを拡大しています。

2018年11月15日

※事業内容や所属などは記事発行時のものです。