あらゆる企業活動を通じて、地球環境や社会に ポジティブなインパクトを与えていく

サステナビリティトランスフォーメーション部

太田 裕美子

SXに賭ける私たちの情熱と具体的な取り組みを、
すべてのステークホルダーの皆様と共有するために。

リクルートグループでは経営戦略の3本柱の1つに「Prosper Together」を掲げ、サステナビリティへの貢献を通じて当社の持続的な成長を目指すことを決めています。その中で、サステナビリティトランスフォーメーション(SX)部には大きく2つのミッションがあります。1つは2021年5月に発表した2030年度をターゲットとするESGコミットメントの達成に向けて、グループ全体の活動を推進すること。Environment(環境)に関しては、自社の事業活動およびバリューチェーン全体を通じた温室効果ガス排出量におけるカーボンニュートラル達成を目指します。Social(社会)については、社会へのインパクト創出を目指す「Social Impact」と社内の多様性・公平性・包摂性(DEI)促進を目指す「DEI」という2つの目標を置いています。「Social Impact」では、就業までに掛かる時間を2021年度比で半分に短縮することを目指すとともに、世界の労働市場で年齢・障がい・人種/民族・犯罪歴・学歴などさまざまな障壁に直面する求職者累計3000万人の就業をサポートしていきます。「DEI」では、グループの上級管理職・管理職・従業員それぞれの女性比率を約50%にすることを目指しています。Governance(ガバナンス)に関しては、取締役会構成員の女性比率を約50%とすることを決めています。これらのESGに関する具体的な取り組みについて、グループ各社の担当者と緊密に連携を取りながら進捗状況をモニタリングし、グローバル本社として必要なサポートを提供することで着実に推進していく役割を担っています。

もう1つのミッションは、私たちの取り組みを社内外に発信し、ステークホルダーの皆様に理解を深めていただくことです。近年はESG投資が注目され、投資家からの期待や要望も高まっています。そこで有価証券報告書などの開示資料に加え、より詳細に理解していただくために「ESGデータブック」PDFダウンロードを作成し、経営が投資家の皆様と直接対話する場を用意しています。また各社の取り組み状況を評価するESG格付にも対応し、当社の活動を正しく評価していただけるように格付機関とのコミュニケ―ションを行っています。この他にも企業活動紹介レポート「Recruit Group Profile: Inside Out」PDFダウンロードや企業ウェブサイトなどを通じた発信、ESG目標に関連するイベントの開催など、IRやPRとも連携しながらあらゆる手段を使ったコミュニケーションを企画・実行し、私たちのSXに賭けるパッションを世界中のステークホルダーの皆様と共有しています。

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社会課題を解決するために、
世界を変えていく大きなうねりを生み出したい。

私は、子供の頃に教科書で見た発展途上の国での生活を伝える写真に衝撃を受け、それ以来、社会課題を何とかしたいという思いをずっと持ち続けてきました。大学卒業後は新興国開発を現地で直接支援したり、ソーシャルビジネスの立ち上げに参画したり、マーケティング会社でSNSを活用したSDGsマーケティングの企画・運用に携わってみたりと、様々な角度から挑戦してきましたが、世界を変えていくためにはもっと大きな力が必要だと痛感しました。当社でSXに取り組むことは、私にとって社会課題解決に向けた新しいアプローチへのチャレンジなんです。

実際に入社してみて、経営陣から現場の一人ひとりにいたるまで、全社を挙げてSXに挑戦していることに感動しています。掲げている目標はとても高く、考えている社会インパクトのスケールが大きいです。その分、私たちの取り組みに対する社外からの注目度も高く、大企業ならではの影響力の大きさを日々実感しています。特に「Social Impact」については、他に類を見ないリクルート独自の取り組みであり、投資家をはじめ社外の方からも高い関心が寄せられています。これまでも不便・不満・不安など社会の「不」と向き合ってきたリクルートらしい目標であると評価していただく一方、数値化や指標の設定が難しく、「何ができれば達成と言えるのか」「達成することが社会や環境、企業価値にどのような影響を与えるのか」という点に関してご質問をいただく機会も多くなっており、どのようにお伝えすれば皆様に共感していただけるのかと、試行錯誤を繰り返しているところです。

サステナビリティへの関心が世界的に高まってきた中で、これからさまざまなベストプラクティスが生み出されることでしょう。そのベストプラクティスを私たちが世界に先駆けて作り、積極的に発信することで他の企業にも取り組みが広がって、世界を変えていく大きなうねりにつながっていく。その一翼を担うことができたらとても嬉しいですね。

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大企業ならではの社会的影響力と、
ベンチャー企業のようなスピード感が共存する会社。

私は現在が4社目になりますが、これまでは従業員が120人未満の小さな会社でしか働いたことがありませんでした。予算規模も、プロジェクトに関わる人の数もこれまで経験したことがないスケールで、とても刺激的です。チームのメンバーにはいくつかの部署を兼務しているゼネラリストの方もいれば、特定の領域に特化した高い専門性を持つスペシャリストの方もいて、多様性にあふれています。もちろん挑戦する課題は難易度の高いものばかりですが、決して諦めることなく、例えばすぐに対応できないことも長期的にどうすれば実現できるかなど前向きに考えていて、本当に明るい素敵なチームなんです。私が何か提案をした時もネガティブな反応をされることがなく、「やってみようか」あるいは「もっとこうしたらどうだろう」とその場で段取りを詳細化していきながら話を進めるスピード感もあります。日本を代表する大企業にもかかわらず、一人ひとりの思いが尊重され、スピーディーに物事が進むベンチャー気質も兼ね備えた、稀有な会社だと思います。

その一方で、大規模プロジェクトゆえの難しさとコミュニケーションの大切さを痛感する毎日です。これまでは何かあれば全員を集めてその場で会話すれば事足りていたのですが、世界各国から多くの関係者が関わるプロジェクトとなるとそうはいきません。一番驚いたのが、共有される情報の量と質の高さですね。全員で同じ情報を共有した上で議論が行われ、事前に関係各所と会話して懸念を解消したり、他部署の状況を事前に把握した上で事情を考慮したプランに調整するなど、意思決定のプロセスが緻密で勉強になります。スケールの大きな仕事をする上では避けて通れないプロジェクトマネジメントスキルが鍛えられるので、社会的にインパクトのある大きな仕事にチャレンジしたい方にとっては魅力的な環境と言えるのではないでしょうか。

転職する時は、誰もが新天地に希望を持って入社すると思いますが、100点満点という会社は存在しないと私は思っています。100点に出来るかどうかは自分次第。新しい環境の中で、違いを受け入れて自ら積極的に動くしかありません。でも、どんなに頑張って動いても、それを認めてくれない会社もありますよね。異文化から参加する人を受容する度量があるかどうかはその会社次第だと思うので、その見極めが転職先を選ぶ上で重要なポイントではないでしょうか。その点、リクルートホールディングスはとてもオープンで、懐の深い会社です。自信を持ってお勧めできます!

太田 裕美子(おおた・ゆみこ)

サステナビリティトランスフォーメーション部

大学卒業後、新興国における経済特区支援やソーシャルビジネスの立ち上げなどを経験。さらに大きな影響力を求めてSNSを中心としたデジタルマーケティング企業に移り、海外マーケティング・SDGsマーケティングに携わるなど、一貫して社会課題解決に取り組む。2021年11月、当社入社。サステナビリティトランスフォーメーション部にてESG情報の開示・投資家対応や社内外とのコミュニケーション企画・運営を担当している。
大学卒業後、新興国における経済特区支援やソーシャルビジネスの立ち上げなどを経験。さらに大きな影響力を求めてSNSを中心としたデジタルマーケティング企業に移り、海外マーケティング・SDGsマーケティングに携わるなど、一貫して社会課題解決に取り組む。2021年11月、当社入社。サステナビリティトランスフォーメーション部にてESG情報の開示・投資家対応や社内外とのコミュニケーション企画・運営を担当している。

2022年09月15日

  • ※事業内容や担当業務内容などは2022年08月05日記事発行時のものです。

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