サステナビリティ

社会全体のジェンダー平等の実現に向けて

人材マッチングプラットフォームを運営する当社グループとして、データとテクノロジーを活用して、世界の職場や採用がより公平・公正となるための貢献ができると考えています。UN Womenをはじめとした世界のリーダー達と共に、社会に向けたメッセージの発信や事業を通じた社会変革に向けて取り組みを加速しています。

世界のリーダーと共に、ジェンダー平等を推進

女性のエンパワーメント原則に署名(注1)

2022年2月に、国連グローバル・コンパクトと国連女性機関UN Womenが共同で作成した女性の活躍推進に積極的に取り組むための行動原則「女性のエンパワーメント原則(Women's Empowerment Principles:WEPs)(注1)」に署名しました。

女性のエンパワーメント原則(WEPs)のロゴ

HeForSheアライアンスに参画(注2)

2022年より、UN Womenが主導するジェンダー平等推進ムーブメントであるHeForSheアライアンスにチャンピオン(注3)企業として参画しています。

HeForSheアライアンスへの参加について詳しく見る

HeForSheアライアンスのロゴ

ジェンダー平等推進をリードする各国首脳や企業・組織のトップが一同に会する国際年次総会「HeForShe Summit 2022」で、CEOの出木場が世界に向けて、自ら、そしてグループ全体としての強いコミットメントを表明しました。

リクルートホールディングスCEO出木場による、HeForShe Summit 2022のスピーチ動画のサムネイル。クリックすると再生されます。

トップリーダーによるコミットメント

⼥性のエンパワーメントと経済参画促進のためのアライアンス「G20 EMPOWER」にアドボケート企業として参画

G20 EMPOWERは、企業における意思決定層への⼥性の参画拡⼤を目的に活動しているG20各国の⺠間セクターと政府との協働によるアライアンスです。リクルートホールディングスは、G20 EMPOWERの意義に賛同し、アドボケート企業の1社として参画し、事例の共有や勉強会への参加を通じてG20⾸脳への提⾔に貢献しています。

G20 EMPOWER Playbook 2023を読む(英語のみ)

資本市場との対話

ジェンダー平等に向けた取り組みの加速には、資本市場から企業に対して期待の声をいただくことが非常に有効であると考えています。そこで、リクルートホールディングスでは投資家との対話において、ジェンダーを含めたダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン(DEI)について積極的に意見交換を行っています。

特にジェンダー格差の大きい日本において、いかに職場のジェンダーDEIを推進するか、というテーマは、グローバルな資本市場の皆様より関心をいただいており、投資家向けイベント等で取り組みを紹介する機会にもつながっています。

JPモルガン証券株式会社主催 『ジェンダー・ダイバーシティ:市場の期待とリーディング・カンパニーの軌跡』への登壇

2023年6月に、機関投資家を中心に機関投資家を中心にグローバルで160名弱が参加するオンラインイベントにおいて、当社のDEIの取り組みを紹介しました。具体的には、当社の「多様な個を活かす」経営思想、ジェンダーパリティをサステナビリティ目標に加えることになった背景、日本において女性管理職30%の壁を越えるために必要なことなど、各SBUでのジェンダーパリティ実現に向けた具体施策の紹介、そしてジェンダー平等社会に向けた貢献について共有しました。

リクルートホールディングス登壇動画「多様な個を活かす経営」のサムネイル。クリックすると再生されます。

事業での取り組み

HRテクノロジーSBU

企業のDEI推進を促進することで、全ての求職者に対して仕事機会を広げる

企業において、DEIを実現するには、職場の透明性を高めて理想と現状のギャップを認識し、行動に移すことが重要です。HR テクノロジーSBUでは、IndeedのWork Wellbeing Score(英語のみ) やGlassdoorのサービスであるEquity Xray(英語のみ) を通じて、従業員の評価に基づく企業のDEI施策の推進状況を、求職者に対して提供しています。

HRテクノロジーSBUの取り組みについて見る(英語のみ)

マッチング&ソリューションSBU

「Business for Marriage Equality」で婚姻の平等への賛同を表明

リクルートは、セクシュアルマイノリティの働く環境整備や全社的な啓発活動を継続してきました。本キャンペーンへの賛同を通じて、一人ひとりが自分に素直に、自分らしい人生を自分で決められる社会の実現に向けても貢献することを表明しています。

さらに、2023年度より、サービスやプロダクトに関わる従業員向けの「SOGIワークショップ」を開始。リクルートの事業を通じた社外への価値提供にも取り組んでいきたいと考えています。

リクルートの婚姻の自由に向けた取り組みについて見る

STEM分野のジェンダー平等に向けた取り組み

リクルートは、東京大学メタバース工学部のSTEM*1人材育成におけるダイバーシティ推進の趣旨に賛同し、人材・学び領域事業とテクノロジーのノウハウを活かしてキャリア形成に関する支援を行っています。

東京大学メタバース工学部について詳しく見る

人材派遣 SBU

求職者を第一に考え、その活躍を支援し、すべての人にとってより良い未来を築いていきたい。その思いが私たち人材派遣SBUの原動力であり、RGF Staffing主導で開始したRGF Connectもそこから生まれたソーシャルプログラムです。 人材派遣SBUが展開する下記のプロジェクトも、このグローバルプログラムを通じて、世界中の多様な職場の実現に貢献することを目指しています。

障壁に直面するオーストラリアの女性にキャリアを築く道を提供

RGF Staffing APEJは、就職活動の過程で障壁に直面しがちな女性が、自信を持ってキャリア形成できるように支援すること、さらにこれまでの採用慣習を変えていくことで、オーストラリアに住む女性がより幅広いキャリアの選択を得られるよう取り組んでいます。具体的には、企業に対して、属性などの要素ではなく、本来その仕事に必要な経験やスキルに基づいて採用するよう働きかけています。そして、女性求職者に対しては、面接、適性診断やグループ研修、メンターシップや就職後サポートを通して有意義なキャリア機会を提供することで、労働市場をより良く変えていくための取り組みを続けています。

RGF Staffing APEJの障壁に直面する女性の就職支援の様子を紹介する動画のサムネイル。クリックすると再生されます。

(動画は英語のみ)

シングルマザーにとって働きやすく、その後のキャリアにプラスになる機会を提供

日本のシングルマザーは、子育てと仕事の両立に伴う時間的制約があり、十分な行政的支援も不足していることから、キャリアアップの機会を得ることが難しく、経済的な困難に直面しやすい状況にあります。スタッフサービスグループはシングルマザーが直面するこれらの課題を理解し、無償のスキルアップ機会の提供・転職支援・就業中のフォロー等を通じて、彼女らがキャリアアップを実現しやすい環境を整えることを目指しています。

  1. Women’s Empowerment Principles(WEPs)は、2010年3月に国連グローバル・コンパクトとUNIFEM(現UN Women)が共同で作成した女性の活躍推進に積極的に取り組むための行動原則。企業が現在の慣行や基準、行動を調査し分析するための実践的な手引となっている。
  2. 2014年からUN Womenがグローバルに推進しているジェンダー平等の実現に向けたムーブメントのこと。男性を含めた世界のあらゆる人が、ジェンダー平等の社会を実現するための決意表明や賛同を示す機会を提供している。
  3. 「チャンピオン」とは、UN Womenが主導し立ち上げた「HeForSheアライアンス」に参画しジェンダー平等を推進するリーダーとなる政府や民間企業、学術機関、非営利団体等およびその代表者のこと。チャンピオンはジェンダー平等のためのムーブメントを先導し、具体的な目標を定め、国・企業・コミュニティの枠を超えて変化を起こすために行動し、HeForSheアライアンスを通して、ジェンダー平等達成に向けた喫緊の課題のために共有できる拡張性のある解決策を講じることが求められる。また、チャンピオンは個人および自らが率いる組織全体として、ジェンダー平等に関する高い目標を掲げ、その実現に向けたコミットメントを表明することが参画要件となっている。加えて、自組織内におけるジェンダー平等の実現だけでなく、UN Womenとの協働プログラムを立ち上げ、自組織が関連する業界や地域における課題解決に向けた啓発活動や投資を行うとともに、各取り組みの進捗を定期的に発信し、平等推進の実践的なロールモデルとなることが求められている。