グローバルかつダイナミックな環境で、 自分の可能性を広げていく

財務統括部 財務統括グループ

櫻井 俊介

事業の成長に必要な資金を、
いかなる状況でも滞りなく届けるために。

リクルートホールディングスでは、資金管理を大きく2つのチームで管理しています。1つは東京で主に日本国内と一部アジアの資金管理を担当する「国内資金管理チーム」、もう1つがロンドンに拠点を置き海外資金管理を担当する「Recruit Global Treasury Services(RGTS)」です。私は昨年まで約3年間RGTSに所属し、海外資金管理やTreasury Management System(TMS)の導入・運用を担当していました。2022年2月に帰国し、現在は国内資金管理チームの一員として、株式会社リクルートをはじめ国内の事業会社各社と常に連携しながら事業運営を支えるとともに、コーポレートファイナンス業務として金融機関や格付機関との渉外活動を担当しています。

財務の役割は、事業の安定的な運営と成長に必要な資金を滞りなく届けることです。現在はキャッシュも十分にプールされている状態ですが、今後国際情勢や景気の動向によって、事業環境が悪化する可能性も否定できません。さらなる事業成長に向けた投資やM&Aを行う場合には資金調達が必要となります。そんな時には、より速く、ローコストで資金を調達することが求められるでしょう。特に当社は、長い歴史の中で金融機関の皆様に大変お世話になってきました。そのような経緯も踏まえながら、国内外の金融機関と良好な関係性を構築しつつ、現在の財務状況と今後の見通しを格付機関に正しくご理解いただけるように渉外活動を行っています。

これらの定常業務に加えて、中長期的な視点で財務基盤変革に取り組む「Smart Treasury Project」にも参加しています。リクルートグループは株式上場を経て、M&Aを中心にグローバル化を進めてきました。その結果、上場前に比べて事業会社数が大幅に増加しています。これまでロンドンに財務統括会社を設立し、TMSの導入やグループ各社のファイナンス責任者が集まるコミュニティ作りなど、グローバル企業としての基盤構築を進めてきました。しかし、業務システムやプロセスは各社それぞれの慣れ親しんだやり方があり、統一されていません。そのため、グループ全体の情報を集約する負荷が高い状態にあり、今後さらに事業が拡大していくことでより複雑化する恐れもあります。一方で、昨今はトレジャリーの世界でも技術の進化が目覚ましく、欧米を中心にITやAIなどを駆使した「Smart Treasury」がホットトピックとなっています。財務状況が安定しグローバル企業としての基盤が整った今こそ、最新のテクノロジーを活用してオペレーションの圧倒的な効率化に挑戦する絶好の機会なのです。バーチャルアカウントや仮想通貨といった新技術の将来的な活用可能性なども見据えながら、リクルート流の「Smart Treasury」の実現に向けて検討を進めています。

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一人ひとりを見て、
絶妙なタイミングで提供される成長の機会。

私は新卒として入社しましたが、何かやりたいことがあったわけではなく、「尊敬できる上司と働きたい」という思いを第一に仕事をしてきました。キャリア形成の考え方には、自分で目標となる旗を立ててステップアップしていく「山登り型」と、流れに身を任せて目の前の仕事に取り組みながら目標を見つけていく「川下り型」があると言われますが、私の場合は完全に「川下り型」です。最初は経理配属となり、3年掛けて実務が身に着いたと思った矢先、連結決算業務を担当することに。周囲は公認会計士の資格を持ったスペシャリストの先輩ばかりという環境の中で連結決算業務を一から学びました。ようやく出来ることが増えてきたなと思っていたら、次は財務へ。しかも異動して間もなく、英語が得意なわけでもないのにロンドン赴任というチャレンジングな機会を与えられました。

財務に異動した当初は「送金ってどうやってやるの?」という状態でしたから、ロンドンでいかに苦労したかは想像していただけるかと思います。高い専門性を持つ先輩方に囲まれ、「このチームの中でどんな価値を発揮できるのか」と自問し続ける毎日でした。それでも、設定されたアジェンダに向き合って精一杯取り組んでいると、仕事の内容や要点が少しずつ理解でき、チームの先輩達との関係性も良くなって、徐々に出来ることが増えていきました。ロンドンでの経験は大きな自信になりましたし、私のキャリアにおいて転機だったと思います。

入社からの9年を振り返ると、その時々の上司や会社の判断に導かれて、ここまで成長させてもらったと感じます。一人ひとりを見て、絶妙なタイミングで次の成長機会を与えてくれるところは、人に投資する当社ならではの魅力ですよね。また、グローバル本社として様々なプロジェクトが組織横断で立ち上がり、部署や国の垣根を越えて常に連携・協働しながら仕事を進める機会が多いので、グローバルかつダイナミックな環境で自分の可能性を広げていきたいと考えておられる方にとっては最高の環境だと思いますよ。働く環境としてインフラ面も充実していますし、人材の面でも魅力的な人が集まっていて刺激にあふれる職場です。自分の専門領域にとどまらず、情熱を持って人を巻き込みながら新たな機会にチャレンジしてくださる方にぜひ仲間に加わっていただき、一緒に成長していけたら嬉しいですね。

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コーポレートが強い会社といえば、
リクルートホールディングスと言われたい。

この6月から国内資金管理チームのリーダーを任されました。これまで、尊敬できる上司や先輩の下で働くことしか考えていなかった私にとって、リーダーという仕事自体が大きなチャレンジだと思っています。マネジャーからは「これまでは自分一人で成果を出せば良かったけど、これからはチームでいかに価値を生み出すかということを常に意識するように」と言われました。これまで私自身が成長させてもらってきた経験を、今度はメンバーの皆さんに提供する立場になり、身の引き締まる思いです。年次も役職も関係なく「もっとこうした方がいい」「ここを変えたい」という一人ひとりの気付きや思いを起点として、積極的にチャレンジできるチームを作っていきたいですね。

今、リクルートホールディングスは変革期にあります。変えるべきものを、自らの意思決定で変えていくことに挑戦することが求められていると感じています。経理や財務の仕事はオペレーションをミスなく安定的に稼働させる「守り」の部分がとても大切なので、ともすると受け身になってしまいがちですが、オペレーションをミスなく実行するだけでは進化はありません。先人が積み上げてきたものをリスペクトしながらも、必要があれば勇気を持って壊し、作り直すことが必要だと思います。これまでリクルートは営業が強い会社と言われてきましたが、「コーポレートが強い会社と言えばリクルートホールディングス」と言われるように進化していきたい。そのためにも、10年後に振り返った時に「あの時の挑戦が大きなゲームチェンジだった」と言われるような仕事ができればと思っています。

櫻井 俊介(さくらい・しゅんすけ)

財務統括部 財務統括グループ

2014年、当社に新卒入社し、単体決算の経理を担当。2017年より連結決算の経理を担当した後、2018年11月からロンドンのRecruit Global Treasury Servicesに異動。海外資金管理を担当する傍ら、Treasury Management Systemの導入も携わる。現在は日本に帰国し、財務統括グループにて国内資金管理チームのリーダーを任されるとともに、格付機関や銀行との渉外活動を担当。
2014年、当社に新卒入社し、単体決算の経理を担当。2017年より連結決算の経理を担当した後、2018年11月からロンドンのRecruit Global Treasury Servicesに異動。海外資金管理を担当する傍ら、Treasury Management Systemの導入も携わる。現在は日本に帰国し、財務統括グループにて国内資金管理チームのリーダーを任されるとともに、格付機関や銀行との渉外活動を担当。

2022年09月01日

  • ※事業内容や担当業務内容などは2022年08月05日記事発行時のものです。

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