圧倒的にシンプルで、 事業とともに進化し続ける経理でありたい

経理統括部 財務会計グループ

グループマネジャー

満石 知明

繁忙期でも健全に働ける、
圧倒的にシンプルな業務プロセスを実現したい。

私は今、経理統括部 財務会計グループのグループマネジャー(GM)をしています。私たちの最大のミッションは、リクルートホールディングス単体、ならびにグループ連結での適正・適時決算開示を実現することです。そのために必要な情報を収集して財務諸表に落とし込んでいくわけですが、ただ集めて取りまとめれば良いというわけではありません。事業活動の中で起きる様々なイベント、そして数万人の従業員一人ひとりの行動が反映された数字が持つ意味を理解し、事業の実態に合わせて誤解のないように伝えていくことが求められます。また、経営戦略や開示戦略を理解し、財務諸表に反映していくことも大切です。私たちが作る開示資料のデータは資本市場との重要なコミュニケーションツールであり、経営やIRなどとも緊密に連携を図りながら、経営のメッセージを訴求する財務諸表を作り上げていく必要があるのです。

近年は海外売上比率が高まり、特にHRテクノロジー事業が急成長を続けています。国内での広告事業が中心だった頃は日本における景気変動の影響が大きく、数字の変化の説明は比較的容易でした。しかし、現在は変化の多くが海外でのイベントに起因しており、より複雑なものになっています。また、当社では数年前から国際会計基準(IFRS)を適用していますが、会社のポリシーに基づく判断を必要とする基準であるため、グループ全体でしっかりと共通認識を持って会計処理を行っていく必要があります。連結対象のグループ各社からどのようなパッケージでデータを集め、どのように財務諸表に反映していくのか。事業のグローバル化が進み、多様な事業を展開している私たちにとって、そのプロセスをよりシンプルで効率的なものに作り込むことが適正・適時決算開示を実現する上での最重要課題であると考えています。

私が入社したのは8年前になりますが、この間の私たち経理部門を取り巻く社内外の環境変化はとても激しく、その変化への対応を最速で実現していくために奔走してきました。10年前の上場から、グローバル化、IFRS導入、経営体制や組織体制の変更様々な制度改正などの変化に対応し、いかなる環境下においても適正・適時の決算開示を実現するために変化を繰り返しながら対応してきましたが、その結果としてプロセスは複雑化せざるを得ませんでした。そんな中、「経理としてどのような状態を目指していくか」ということを議論し、「決算オペレーションを圧縮することにより、企画業務にも注力できる組織を目指そう」という方針を立て、部長・メンバーの皆さんと認識を共有したのです。その実現のため、メンバーの皆さんが財務諸表を作成する過程におけるオペレーションを徹底的に見直し、圧縮することを目指したプロジェクトを立ち上げてくれました。「決算繁忙期でも負荷を軽減し、健全に働ける環境」を目指して、ITシステムの活用なども含めた抜本的な変革に挑戦しています。現在でもリモートワークの活用が進み、以前に比べてかなり働きやすい環境になっていますが、このプロジェクトを通してさらに働きやすい環境を作っていければと思っています。

また、経理統括部にはグループ全体の経営データが集まります。オペレーションにかかる工数を圧縮し、データの分析や各事業とのコミュニケーションにより力を割くことができるようになれば、経理から経営に対して有益な示唆を提供できるはずです。グローバルトップレベルのファイナンス組織を目指して、メンバーの皆さんと一緒に進化し続けていきたいと思います。

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苦手なことに挑戦してきたからこそ、今がある。

入社した8年前は、「グローバルに活躍したい」「新しい事に挑戦したい」という2点を軸として転職活動を行っていました。面接でも、「当事者意識」とか「仕事の報酬は仕事」といったメッセージの「青臭さ」が良いなと感じましたし、同時に「この会社は正論だけでは太刀打ちできないな」とも感じました。前職の監査法人ではやらなければならないことを全力でやっていましたが、ここでは「何のために」「何をやりたいか」が求められます。そういった思いをわかりやすく伝えることが苦手だったので、それができないと通用しないであろうリクルートの企業文化の中に飛び込むことは、私にとって大きなチャレンジでした。でも、苦手なことに挑戦するなら今しかないと思ったのです。

2018年からはGMを任されましたが、これもまた挑戦でした。マネジャーという肩書は監査法人時代にもありましたが、リクルートで出会ったGMの方々はメンバー一人ひとりに対して「この人の強みは何で、課題は何で、どういうことをやりたいのか」と真剣に向き合っていて、「これがマネジメントだ」というものを目の当たりにしました。「人を理解する」ことに苦手意識があったため、「この人たちのようなマネジャーになりたい」と思いました。GMになって、尊敬する組織長の方々からは「メンバー一人一人のやりたいこと、WILLをレバレッジさせて、組織アジェンダに昇華させることが大切」「マネジメントには業務・人・組織のマネジメントがある。GMは業務マネジメントをリーダー・メンバーたちと協力し、人のマネジメントとして一人一人の強みややりたいことを理解し、目標達成・成長を支援した上で、部長とともに組織が将来を見据えて何に取り組むべきかを考え、戦略立案に食い込んでいくことが大切だ」と教えていただきました。個を大切にするリクルートにおいて、一人ひとりの強みややりたい事と部やグループの方針・ミッションとのアラインメントを取りながら、組織成果を最大化するミドルマネジメントの役割はとても重要です。今も試行錯誤を繰り返しながら、その難しさを痛感する毎日ですが、だからこそ入社から8年経った今でも飽きることなく、自分の伸びしろを感じながら働くことができているのかもしれません。

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事業の一員として、挑戦を支え、後押しする。
事業とともに進化するプロセスを楽しんでほしい。

転職を検討されている方の中には、プロフェッショナルファームから事業会社へのキャリアチェンジを考えておられる方もいらっしゃると思います。私の経験をお話ししますと、監査法人時代はクライアントの会計処理や開示資料が「正しいかどうか」を保証するために、必要な手続をすべて完了させ、問題点をすべて潰すことが重要でした。適正な決算開示を保証するためには、とても重要なことだと思います。しかし、事業会社においては限られたリソースの中で、やることとやらないことの優先順位を意思決定すること、そして、そもそも「何のために何をやるべきか」を考え抜くことが求められます。また、リクルートならではかもしれませんが、何か新しいことに挑戦しようとした時にルールに抵触するリスクがあった場合、「ルールだから無理です」という回答では納得してもらえません。「なぜ無理なのか?」「そのルールは何のために定められているのか?」「他に方法はないか?」と事業としての目的の達成に向けて徹底的に考え抜くことを期待されます。事業の一員として挑戦を支え、後押しすることが求められるのです。

入社して8年が経った今でも、変化の大きさやダイナミックなスピード感には驚きます。これからも絶えず変わり続けることでしょう。その中で、経理としての仕事や役割にも常に進化が求められると思います。抜本的な変革にチャレンジしているとお話しした通り、私たちはまだまだ進化の過程にある組織ですが、メンバー全員であるべき姿・ありたい姿を議論しながら、自分たちの手で作り変えることに挑戦しています。この変革のプロセスを一緒に楽しんでいただける方に、ぜひ参加していただきたいですね。面接等でお会いできることを楽しみにしております。

満石 知明(みついし・ともあき)

グループマネジャー

経理統括部 財務会計グループ

大学卒業後、監査法人にて国際的な監査業務に8年間携わる。2015年、当社に入社。HR事業や株式会社リクルートの単体決算経理を担当。2018年よりグループマネジャーを務め、2020年から連結決算にも携わる。
大学卒業後、監査法人にて国際的な監査業務に8年間携わる。2015年、当社に入社。HR事業や株式会社リクルートの単体決算経理を担当。2018年よりグループマネジャーを務め、2020年から連結決算にも携わる。

2022年09月01日

  • ※事業内容や担当業務内容などは2022年08月05日記事発行時のものです。

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