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Glassdoor、ダイバーシティ&インクルージョンの新機能で仕事と企業の透明性を向上
2020年09月30日 | Glassdoor
従業員による評価と口コミ情報を通じ、雇用主のダイバーシティ&インクルージョンへの取り組みに対する企業内の視点を提供。新機能では、近い将来、人種・民族、性自認、性的志向、その他マイノリティグループに属する従業員に対して企業がどう向き合うかに焦点をあてる
求職者と従業員の3人に2人(66%)が、企業でのダイバーシティ&インクルージョンの現状を把握する際に最も信頼できるのは従業員の声であると回答
Glassdoorは、Amazon、Facebook、Google、McDonald’s、Walmart、その他企業の従業員によるD&I評価を公開
カリフォルニア州ミルバレー(2020年9月30日)―企業の口コミ情報を掲載する世界最大級の求人情報検索サイト『Glassdoor(グラスドア)』を運営するGlassdoorは本日、企業のダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包摂性)に、より高い透明性をもたらす新機能を追加しました。この新機能は、求職者と従業員のおよそ4人に3人(76%)が企業や求人を評価する際、職場における多様性を重視していると回答していることを受けて導入されました。この機能は、自社の製品や資源を活用して職場内外でのエクイティを実現しようとする、Glassdoorの公約
に基づいています。
The Harris Pollが実施したGlassdoorの調査によると、職場におけるダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンに関する経験や認識に関し、企業内には依然として格差が存在すると求職者と従業員は回答しています。さらに、求職者と従業員は、ダイバーシティとインクルージョンを企業文化の一部として真に尊重している企業で働きたいとも回答しています。今回の調査では、求職者と従業員のうち黒人(47%)とヒスパニック系(49%)の半数弱が、職場で差別を目にしたり体験した後に退職した経験があることがわかりました。これは白人の求職者と従業員(38%)の割合を大きく上回ります。また、求職者と従業員のおよそ3人に1人(32%)が、職場の多様性が乏しい企業の求人には応募しないと回答しています。この点は、黒人の求職者と従業員の割合(41%)が白人の割合(30%)を大きく上回っています。
「最近の求職者と従業員はエクイティを大いに重視していますが、真にインクルーシブな企業であるか否かを判断するために必要な情報に、これまで長いことアクセスすることができませんでした」と、GlassdoorのCEOであるChristian Sutherland-Wongは述べています。「当社はプラットフォーム運営者として、また雇用者として、職場内外でのエクイティ実現への道を妨げている情報格差を埋める責任があります。企業内のダイバーシティとインクルージョンの透明性を高めることにより、私たちはより公平な企業と社会を創造する手助けをすることができると考えています」
ダイバーシティ&インクルージョン機能が求職者と従業員に価値ある知見を提供
Glassdoorは、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンに関する企業の現状を人々により良く理解してもらうため、次の3つの新機能を導入しました。
ダイバーシティ&インクルージョン評価:「ダイバーシティ&インクルージョン評価」は、『Glassdoor』の提供する6つ目の最新職場要素別評価で、従業員は現在または以前の勤務先企業でのダイバーシティとインクルージョンにどれだけ満足しているかを5段階で評価することができます。評価結果は、既存の5つの要素評価とあわせて表示されます。この機能の公開前に、12社の従業員が勤務先企業のダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に対する満足度評価を実施しました。このグループのうち、従業員によるD&I評価の最も高かった企業はSalesforce
(4.6)となりました。これまでに従業員がD&I満足度評価を行った企業とそのスコアは次のとおりです。
従業員と求職者は、任意で属性情報を共有することができます:『Glassdoor』では、米国における求職者と従業員が任意かつ匿名
で属性情報を共有することで、企業が実際にダイバーシティとインクルージョンの取り組みを実現しているかどうかを第三者が判断することができるようになりました。加えて『Glassdoor』のユーザーは、自身の人種・民族、性自認、性的指向、障がいの有無・程度、子どもの有無などに関する情報も共有することができるようになりました。これらの情報はすべて匿名で『Glassdoor』のユーザープロファイル
を通じて共有可能です。Glassdoorは近々、企業評価、職場の要素別評価、賃金調査報告その他の情報を、特定の企業の特定のグループ別に掲載する予定です。これらの情報により、雇用主はより公平な職場を作り維持するために必要なデータや洞察を得ることができます。Glassdoorはユーザーの匿名性及びプライバシー保護
を重視しているため、属性情報の共有は任意であり、情報は匿名で表示されます。
ダイバーシティに関するよくある質問(FAQ):またGlassdoorは「企業へのよくある質問」を新たに公開します。ダイバーシティとインクルージョンに関する質問をを含め、求職者が企業に最もよく聞く質問を一覧にして提供します。質問への回答は、『Glassdoor』に掲載された従業員による口コミ情報から抽出しました。この機能を使うことで、特定の企業におけるD&Iの現状について口コミ情報を簡単に探すことができます。
「大勢の人が上げる声には、変化を起こす計り知れない力があります。従業員と求職者が『Glassdoor』に自身の体験を匿名で共有することで、何百万人もの人々のキャリアを支援するとともに、人々が報復を恐れず意見を表明する後押しをしています」とGlassdoorのチーフプロダクトオフィサーであるア二ー・パールは述べています。「『Glassdoor』で透明性のレベルをさらに引き上げることは、雇用者と従業員がともにより良い公平な職場づくりに責任を持ち、取り組み続けることに役立っています。誰もが職場で活躍する機会を与えられるべきです」
企業のD&I関連プログラム、コミットメントおよび目標をわかりやすく表示
最近の求職者は、より多様でインクルーシブな職場を作るために、将来の雇用主がどんな発言をしているかだけでなく、どんな行動を起こしているかを知りたがっています。Glassdoorの調査によると、求職者と従業員のうち63%が、職場の多様性を高めるために企業はもっと行動すべきだと述べています。もっとも、上記のように感じている従業員および求職者の割合は、黒人とヒスパニック系(それぞれ71%と72%)が白人(58%)を大きく上回りました。
そのため、Glassdoorは、企業がより多様で公平な職場を実現するためのコミットメント、プログラム、目標を共有できる新機能を導入しました。この機能を使うことで、社内のダイバーシティとインクルージョンの推進に向けた自社のプログラム、取り組み、戦略を『Glassdoor』プロフィールに設けられた専用のセクションに掲載することができます。このセクションでは企業が現在の従業員の属性情報を公開することができるため、求職者は企業の従業員構成についてありのままに知ることができます。さらに、自社のダイバーシティとインクルージョンを具体的に何年までに改善するかなど、企業が具体的な目標を掲載するセクションも設けています。すでに、Amazon、eBay
、Facebook
、Visa
などいくつかの企業が、自社のプログラム、取り組み、目標を『Glassdoor』で公開し始めました。
調査結果全文、動画、画像およびインタビュー:この新機能の画像は、希望者に提供しています。新機能作成の舞台裏動画と職場のダイバーシティとインクルージョンに関するGlassdoor調査結果
の全文をご覧いただけます。詳しい情報については、メール([email protected])でお問い合わせください。
Glassdoorのダイバーシティ&インクルージョン・コミットメント:Glassdoorは、世界の変革を訴えていくには、これらの新機能の活用を含め、まずは自社内の改革が必須であることを理解しています。Glassdoorが社内のダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンの向上に向けどのような活動を行っているかについては、当社のCEOであるChristian Sutherland-Wongによる行動宣言と、CPO(チーフピープルオフィサー)であるCarina CortezによるGlassdoorの第1回『ダイバーシティ&インクルージョンに関する透明性レポート
』(いずれも2020年7月公表)をご覧ください。Glassdoorの詳細な情報については、こちら
からご覧いただけます。
Glassdoorについて
Glassdoorは、最新の求人情報と膨大な口コミ情報とを結びつけ、世界中の人々が自分に合った職や企業を簡単に見つけるお手伝いをします。企業は、採用ブランディング
などの効果的な採用活動ソリューションや従業員の声を抽出するサービスを通じて、十分な情報を持った人材を大規模に採用することが可能になります。2008年に創設された『Glassdoor』は現在、190カ国以上における100万社を超える企業の口コミ情報を掲載しています。詳しい情報はglassdoor.comをご覧ください。
発表元のプレスリリースはこちらをご覧ください。