従業員向けに整備されたワークステーションの他、各オフィスにチームミーティングやプレゼンテーションを行うための「デスティネーション・スペース」をつくり、チーム間の協働が円滑になるよう、またコミュニティ形成のためのイベントなどが開催できるようにしています。全オフィスで間仕切りの少ないオープンオフィス環境があることは、コラボレーションを促進するというインディードらしさを体現しているといえます。
どの国もそれぞれの特徴があるため、できる限り現地の従業員に要望を聞くとともに、現地アーティストのデザインやその土地に合った空間づくりを採り入れるようにしています。
ニューヨークオフィスは社内でも最もユニークな空間の1つです。インディードらしいデザインと、ニューヨークという都市の持つ特徴的な造形、そしてニューヨークを代表する産業、たとえばエンターテインメント、ファッション、運輸などをうまく組み合わせています。使用する素材、アートの活かし方、そしてレイアウトに至る全ての要素で、ニューヨークという街とインディードの文化が表現しています。たとえば、中央にあるミーティング・イベントフロアは、エンターテイメントをテーマに設計されており、1900年代にハリー・フーディーニが舞台に立ったヒポドローム劇場の建物の歴史が表現されています。
ダブリンオフィスは、地域の特徴をうまく取り入れた趣きのあるオフィスです。青苔やアイルランドの代名詞とも言えるケルト柄やケルティックアートを活用しています。昨年、セント・ステファンズグリーンオフィスを拡張・改築し新たにオフィスとなった1階には、3つの会議室、IT ヘルプデスク、98のワークステーション、新しい受付、吹き抜け、ラウンジができました。
東京では、新たに営業・顧客サービスのためのオフィスを住友不動産麻布十番ビルの6階にオープンしました。面積は4180平方メートルあり、世界中のインディードオフィスと比較して、ワンフロアの面積が最も広いオフィスです。
全世界の従業員のための職場づくりは、画一的ではなくその地域に適していること、それでいてインディードのブランド価値や企業文化を体現していることが重要です。インディードのオフィスは、従業員のやる気と団結力を高め、事業戦略の実行を下支えしているのです。