世界No.1求人検索エンジン(注3)を運営するIndeedでは、従軍経験者に特化したチームが、インディード・フォー・ミリタリー(Indeed for Military)と呼ばれる取り組みをリードし、プラットフォーム上およびクライアント企業への働きかけを通じて従軍経験者を支援しています。
1. プラットフォーム上での取り組み
Indeedプラットフォーム上で、従軍経験者の応募を歓迎している求人情報をより見つけやすくするため、さまざまなUI(ユーザー・インターフェイス)の改善を進めています。
Indeedでは「従軍経験者歓迎」の求人に絞り込んで検索することができる
また、従軍経験のある求職者のためのウェブサイト(英語のみ)を設け、ウェビナーを含めた豊富なキャリアガイドや、無料の履歴書レビューサービスを提供しています。
2. クライアント企業への働きかけを通じた取り組み
クライアント企業に対し、従軍経験者がその経験やスキルを活かして提供できる価値や、効果的な採用につながる従軍経験者コミュニティとの関わり方などについて、啓蒙活動を行っています。その一環として、従軍経験者採用に関するクライアント企業向けのウェブサイト(英語のみ)も設け、採用の際の留意点やベストプラクティスなどの情報提供も行っています。
(注3) 出典:Comscore 2022年9月総訪問数
米国の派遣会社Staffmark Groupは、オペレーション・ハイヤード(Operation: Hired)(英語のみ)と呼ばれる取り組みを2012年から継続して実施しています。
1. ガイダンスやスキルトレーニングを通じた支援
各地の空軍基地内でのトランジション・アシスタンス・プログラム(注4)や軍や退役軍人を支援するNGOとのパートナーシップ、米国退役軍人省が毎年主催するワークショップや就職説明会などへの参加などを通じて、軍従事者や従軍経験者の市民生活へのスムーズな移行に向けた準備の支援を行っています。また、障がいを持つ退役軍人の職業復帰準備の支援も行っています。
2. 就業機会の紹介を通じた支援
直接雇用や派遣雇用での就業機会の紹介を行っています。また、Staffmark Groupは国防総省のスキル・ブリッジ・プログラム(SkillBridge Program)の公認プロバイダーとして、退役直前の軍従事者をインターンとして自社で受け入れています。
プログラムを通して就業した方たちの声(英語のみ)
(注4) Transition Assistance Program:米国の国防総省、労働省、退役軍人省、教育省、国土安全保障省、中小企業庁および人事管理局が、実行主体である各軍と連携して取り組む退役軍人の移行支援プログラム
従軍経験者の経験やスキルは、一見すると一般企業の採用要件に当てはまらないように思えるかもしれません。しかし、彼らが従軍中に磨いてきたチームワークやリーダーシップ、倫理観や行動規範などは、あらゆる職場で活かせるソフトスキルです。企業がこういったスキルに注目し、オープンマインドで採用に臨むこと。そして従軍経験者側も、自身の経験やスキルを企業側が理解しやすい言葉に置き換えて伝えること。この両者の歩み寄りが、従軍経験者が市民社会でも活躍するための、そして企業が見過ごされてきた人材を活かす大きな一歩になります。リクルートグループは、今後も従軍経験者がスムーズに新たな活躍の場を見つけることができるよう、支援を行っていきます。