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Thinkers50が、卓越したリーダーを称えるLeaders50にリクルートグループCEO出木場久征を選出

Leaders50(英語サイト)外部サイトへは、経営学の世界的権威であるThinkers50が新たに立ち上げたアワードで、世界中から卓越した組織リーダーを表彰するもの。初回である2024年のLeaders50リストに、リクルートホールディングス代表取締役社長兼CEOの出木場久征が名を連ねました。

次世代リーダーにインスピレーションを与えるリーダーを表彰するLeaders50

Leaders50は、世界中の組織リーダーのなかから、現在活躍中の影響力のあるリーダーを称える表彰プログラムです。この取り組みは、経営学理論と実業界のギャップを埋めることを目指すThinkers50の取り組みの一環として生まれました。社会的なパーパス(目的意識)に基づいた具体的な行動を促し、大きな成果へと導いたリーダーに光を当てることを目的としています。

選出にあたりThinkers50はまず、組織の影響力、経済的貢献、社会的使命への取り組みを評価する基準を設けました。加えて、人格面での特徴、未来志向のリーダーシップも評価。さらに、未来を見据えて永続的な遺産を築く能力があるかも審査しています。組織における役割だけでなく、次世代リーダーのために基盤を整えているかどうかも評価する、包括的なアプローチが特徴です。

リクルートグループのDXを推進し、労働市場に与えたインパクトを評価

出木場は、1999年の入社以来、リクルートが従来の紙のマーケティング媒体から、旅行、美容、飲食などさまざまな業界に対応するオンラインプラットフォームへシフトするという大きな変革に貢献しました。この戦略転換により、リクルートホールディングスはデジタル分野におけるリーダーとしての地位を確立し、急速に変化するグローバルの市場環境に適応することができました。

また、出木場の最も重要な功績の一つと評価されたのが、2012年のIndeed買収。この大胆な動きは、リクルートホールディングスのHRテクノロジー市場における影響力を増大させ、さらにIndeedをオンライン求人検索のグローバルリーダーに変貌させました。世界中で何百万人もの求職者と求人を結ぶことで、出木場はリクルートホールディングスのポートフォリオ強化しただけでなく、労働市場にも大きなインパクトを与えたと評価されました。

Leaders50を受賞したリクルートホールディングス代表取締役社長兼CEOの出木場久征

出木場が体現する、リクルートの「個を尊重するリーダーシップ」も評価

出木場のエンパワーメント(権限委譲)を重視する独特のリーダーシップスタイルも評価されました。外部メディアでのインタビューでも、出木場は「世界で最も権力のないCEOになりたい」と語っていますが、これは、「真の成功は、従業員が自分の仕事にオーナーシップを持って、自分の知識と情熱によって意思決定を行えるようにすることからしか生まれない」という信念を表したものです。

リクルートには創業時より、イノベーション、自律性、多様性を重視する企業文化が元来あり、歴代のマネジメントチームはこれが企業の競争優位であると信じて実行してきました。この環境の中で個性を見出された出木場当人も、一人ひとりの違いを尊重し、それを生かして活躍できる組織を作ることを重視してきました。特に、失敗を個人の責任にせず、イノベーションのための組織の学びと捉えて評価する文化を強化し、組織のレジリエンス(回復力)と適応力を高めてきました。

世界トップクラスのビジネススクールINSEAD(インシアード)のベン・ベンサウ教授も、出木場を「イノベーション主導のリーダーシップとは何か、をまさに体現している人」と評し、「リクルートには、変化をただ受け入れるのではなく、むしろ求めていく企業文化があります。出木場氏は、従業員が常にイノベーションに取り組めて、しかも支援が得られる環境を整えることで、リクルートの持続的かつ急速な成長を実現しています。リクルートという企業の中心にイノベーションを加速させるエンジンを装備し、その強化に全力を傾ける出木場氏の姿勢は、真のインスピレーションを与えてくれるものです」と語っています。

今回、出木場がLeaders50の一人に選出されたことで、リクルートグループが掲げるバリューズ(価値観)はリーダーシップにおいても有効であることが示されました。前例のない課題に直面し続ける企業や、社会をより良くしようと取り組む方々の参考となることを願っています。

2025年01月16日

※事業内容や所属などは記事発行時のものです。