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Fortune誌の「Most Powerful Women Asia 2025」にリクルートホールディングスCOO瀬名波文野が選出

リクルートホールディングスの取締役常務執行役員兼COOである瀬名波文野が、Fortuneの「Most Powerful Women Asia 2025外部サイトへ(英語サイト)」に選出されました。

本アワードは、アジアの主要な金融・コンシューマー・テクノロジー分野で変革を牽引する女性リーダーを表彰するものです。瀬名波の選出は、リクルートグループへの貢献と、グローバルでのより良い「仕事の未来」に向けた取り組みが評価されたものです。

株式会社リクルートホールディングスの瀬名波 文野

リクルートホールディングス取締役常務執行役員兼COO瀬名波 文野

日本から世界へ:グローバルHRテクノロジーリーダーへの変革を牽引

リクルートホールディングスはここ10年で世界のHRテクノロジー業界をリードする企業の一つになりましたが、その中で瀬名波は重要な役割を果たしてきました。2014年、買収直後の英国ロンドンの人材派遣会社の経営を任され、2年で業績の大幅な改善に貢献。2018年にはIndeedの経営陣に加わり、事業の自律性を保ちながら全社戦略との整合を確保するガバナンスフレームワークを実現しました。この枠組みは、自律分散型の迅速なグローバル成長を支える基盤となっています。

2020年には取締役に就任し、当時の日経225構成企業で最年少の女性取締役となりました。2024年にはリクルートグループ全体のガバナンス構造を再編し、変化に対応し、長期的に成長していくための基盤を整備しました。2025年にはIndeedのChief People Officerにも就任しています。

事業の成長と並行して、瀬名波は「労働市場で障壁に直面する3,000万人の就業を支援する」というサスティナビリティ目標の達成に向けた取り組みもリード。インクルーシブな「スキルファースト採用」の推進を通じて、2024年度末までで、世界で累計約1,180万人の就業を実現しました。

「個の尊重/Bet on Passion」の力

リクルートグループが急速なグローバル展開を続けるなかでも、一貫して変わらないものがあります。それは、価値創造の源泉は「人」である、という考え方です。従業員一人ひとりの好奇心と情熱を最大化し、任せて背中を押すことで、世界をあっと驚かせるプロダクトやサービスが生まれる。リクルートの挑戦はいつも、「なんでこんなに不便なんだろう?」「こんなことができたらどうだろう?」といった一人ひとりの好奇心から始まってきました。

瀬名波のキャリアも、まさに「個の尊重/Bet on Passion」を体現したものです。そして、可能性に賭けてくれたリーダーたちに機会をもらった自身の経験をもとに、今は次世代に同じような機会をつくろうと取り組んでいます。

「最初は空振りでも、バットをブンブン振りながら、失敗しながら学ぶ機会を、一つでも多く提供することが私たちのやり方なのです」と彼女は語ります。

イノベーションとスピードのための「ガバナンス」

瀬名波はこの考え方をガバナンスや組織設計にも活かしています。意思決定のスピードを落とさずに経営の説明責任も果たす積極的なアプローチで、瀬名波はよく「攻めのガバナンス」と呼んでいます。

「AIによる変革が進む今、全速力で進まなければならない局面にいます。攻めのガバナンスなら、大胆な挑戦を抑えつけずに、正しい線引きができるんです。」

このアプローチが、変化への迅速な適応や、持続的な成長を可能にしています。これが評価され、「コーポレート・ガバナンス・オブ・ザ・イヤー® 2024」大賞企業賞も受賞しています。この攻めのガバナンスの考え方を発展させ、取締役会の独立性強化を推進し、さらに日本のAIガバナンス協会の理事としてテクノロジーの責任ある活用にも寄与しています。

また、今回のFortuneでの選出に加えて、「Staffing Industry Analysts Global Power 150」にも5年連続で選出されています。

未来に向けて

リクルートが持つグローバルな基盤やデータから得られるインサイト、そして最先端のAI技術を活用し、求職者と雇用主の双方にいっそう大きな価値を届けることを目指して、瀬名波はさらに挑戦を続けていきます。

同時に、従業員一人ひとりの成長、活躍、成功のために新たな道を切り拓けるよう尽力していきます――それが、事業の成長と企業文化の醸成につながると信じているからです。

株式会社リクルートホールディングスの瀬名波 文野

瀬名波 文野(せなは・あやの)

株式会社リクルートホールディングス 取締役 兼 常務執行役員 兼 Chief Operating Officer

2006年当社入社。経営企画室を経て、2008年HR領域にて大手企業の営業を担当。2012年ロンドンに赴任、2014年買収直後の人材派遣会社のManaging Directorとして業績の大幅な改善に貢献。2018年当社執行役員、Indeed, Inc.のChief of Staffに就任し、当社グループのグローバル化を牽引。2020年取締役就任、2021年より取締役兼常務執行役員兼COOとして人事・総務本部、ファイナンス本部、リスクマネジメント本部、経営企画本部にて経営企画を担当。2025年にはコーポレートコミュニケーション本部が管掌範囲に加わり、グループ全体のコーポレートガバナンス体制の構築および推進をリード

2025年10月21日

※事業内容や所属などは記事発行時のものです。