IT業界で幅広い経験・スキルを積み上げたキャリアの集大成。 リクルートグループならではの監査を、 ゼロから作り上げていく面白さ。

内部監査部 テクノロジー監査グループ

鈴木 亮

25年のIT経験が内部監査の武器に。リクルートでAIガバナンス監査など新領域へ挑む、キャリアの広がり

私はリクルートに入社するまで、ずっとIT系のキャリアを歩んできました。大学卒業後、1993年にメーカー系のSIerに入社。しばらくはシステムデザインの仕事をしていましたが、クライアントからの要望でネットワークサーバなどの基盤構築に業務がシフト。その後、グローバルな環境への興味から外資系IT企業の情報システム部門へ転職し、社内SEとしてネットワークサーバの構築・運用等に携わりました。そこではプロジェクトマネジャーも経験。さらにその後、日系のセキュリティ企業に転職しました。そこでは、パッケージソフトの裏側で動く基盤システムの運用管理に携わり、組織長も経験しました。その後、セキュリティ部門の専任となり、全社のセキュリティ対策のあるべき形を考え、運用を設計し、それを自組織以外に対して説明するという役割を担ったことで、セキュリティ分野に関する知識や経験も得ることができました。振り返ってみると、25年にわたってITの世界の幅広い分野を経験することができたことは、とても幸運だったと思います。

このようなキャリアを経て、2018年12月にリクルートホールディングスの内部監査部に入社しました。当時の私は40代も半ばにさしかかり、一通りの経験をしてきた中で「これから先、どうしようか?」と考えていました。年齢的に転職できるチャンスも次が最後だろうと思い、今後のキャリア形成において「より高いポジションを目指すか」「より経験の幅を広げるか」のどちらが自分に向いているだろうと考えて、後者を選択。転職エージェントに相談したところ、紹介された企業リストの一番上にあったのがリクルートホールディングスの内部監査部だったのです。もともと監査という仕事はまったく意識もしていなかったのですが、妙に気になりました。というのも、それまでのキャリアの中で、J-SOX監査やISO27000のISMS監査など、受ける側を何度も経験しており、「自分が監査人だったらもっとうまく聞けるんじゃないか」と思ったこともあったからです。監査人は年齢にかかわらず専門性を持って働き続けることができる仕事であり、これまでのIT関連の幅広い経験も存分に活かすことができるのではないかと考え、面接をお願いしました。内部監査への興味や自分の経験を生かせる可能性を感じつつも、キャリアを大きく変えることへの確信を持ち切れないまま選考がスタートしましたが、選考を通じてその迷いについても率直に対話でき、徐々に自分のキャリアへの意向や覚悟も固まっていきました。

入社後は、同僚の監査人と一緒にオランダの人材派遣事業のセキュリティ監査を経験し、その後もITに関する幅広い経験・知見と英語が使える強みを活かせる海外事業会社の監査を中心に経験を積みました。実際に監査人の仕事を経験してみると、システムや仕組みに興味を持って、構造を紐解いていくことに価値を感じる方であれば、未経験でも監査の仕事にフィットするのではないかということです。そして、現場の従業員一人ひとりの思いや苦労に寄り添い、役に立つことに喜びを感じる方や、会社や事業が説明責任を果たすためのサポートができることに喜びや楽しさを感じる方であれば、この仕事はとてもおもしろいと思っていただけると思います。私自身も、目の前の一つ一つの仕事で、どうすればもっと役に立てるだろうかと考えながら仕事をしていく中で、自分なりの経営への貢献が見えてきました。実際に入って、やってみないと分からないことは多いと思いますが、やってみたいという情熱さえあれば、チャレンジしがいのある仕事であると、自信を持ってお勧めできます。

グローバルテックカンパニーへと変貌を遂げた今、
本当にあるべき監査の形を模索し、自らの手で作り上げる。

私は今、内部監査部のテクノロジー監査グループで、主にIndeedを中心とするHRテクノロジー事業に対する監査を担当しています。Indeedは2012年にリクルートグループにジョインした当時はまだまだスタートアップ企業でしたが、そこから急成長を遂げました。現在では世界60ヶ国以上で事業を展開し、リクルートグループの成長を牽引する中心的なプレイヤーとなっています。社会的なプレゼンスも高まり注目を集める中、事業成長を最優先する経営からフェーズチェンジし、高いレベルのガバナンス・リスクマネジメントと透明性の高い責任ある経営が強く求められる立場となりました。このような事業環境の変化に加え、多くの求職者の個人情報を取り扱い、AIを活用したマッチング機能に強みを持つサービスを展開するIndeedの事業特性を踏まえると、データプライバシーやセキュリティ、レスポンシブルAI(責任あるAI)の原則に基づくAIガバナンスなど、極めてセンシティブで社会的関心の高いリスクへの対応が求められます。これらはグループ全体の内部統制機能を担保することが求められる私たち内部監査部にとっても、最重要テーマの一つとなりました。そこで現部長の体制がスタートするタイミングで、HRテクノロジー事業に対してより現場に近い監査の実施を提案し、実現に至りました。2022年からはIndeed内にも内部監査チームが立ち上がり、我々リクルートホールディングスの内部監査部と連携しながら監査に取り組んでいます。

AIに関しては、当初ガバナンスに対する監査の実施からスタートしましたが、踏み込めば踏み込むほど新たに分からないことや確認すべき点が出てくるため、その都度新しいテーマとして監査を設計し、実施してきました。現在ではプロダクトにまで監査対象を拡大しています。私もITエンジニアとしての経験があるので、現場で開発に追われながら監査に対応するエンジニアたちの大変さもよく分かります。それでも現場の皆さんはとても協力的で、多忙を極める中でもより良くするためにと前向きに対応してくれるのが、監査人として本当にありがたいですね。事業の経営陣は内部監査の重要性を深く理解し、こちらからの新しい監査テーマの提案に対しても耳を傾けてくれて、「ぜひやってほしい」と背中を押してくれます。監査結果の報告についても真摯に受け止め、必ず改善につなげてくれる安心感があります。これまで事業側の経営陣と長い時間をかけて対話を重ね、あるべき姿について議論しながら部として相互信頼を積み上げてきたことが、現在の関係性につながっていると感じます。

監査と聞くと、決められたチェックリストを基に現場の粗を探して事細かに指摘し、往々にして現場から嫌われる存在のように思われる方も少なくないと思いますが、少なくともリクルートホールディングスの内部監査はそうではありません。ともに事業を強くする存在として、現場の皆さんと「もっとこうしたら良くなるんじゃないか」と一緒に考えながら、自分なりのアプローチで改善・進化に貢献できる仕事です。監査対象となる事業・組織も様々で、業務プロセスも課題もバラバラ。変化のスピードも凄まじく、同じ組織でも1年後には状況がまったく異なっていたり、カウンターパートの人も変わったりと、常に新しい機会が目の前にやってくるため飽きることがありません。一方で、経営陣や現場の皆さんからの期待や要望にしっかりと応えるために、事前準備を徹底的に行って事業理解を深めることが求められます。事業にとって、リクルートグループにとって、何がベストなのかを考え抜き、思いを伝えていく。監査をやればやるほど難しさを感じています。そうした大変さも含めて、経営にとっての価値を実感できるこの仕事は、とてもおもしろいと思いますよ。

多様なバックグラウンドを持つ仲間とのチームワークで、
特定の個人に依存しない、再現性の高い監査体制を実現したい。

現在、私が所属しているテクノロジー監査グループでは、事業環境の変化に応じて常に監査内容を更新しながら、次々に生まれる新しいテーマに対応しています。前例のない監査ばかりの中で、自分なりのアプローチで課題に取り組み、設計から実施・報告まで任せてもらえる立場になり、監査人として経営陣に対してどのような報告ができれば価値を発揮できるのかを考え抜き、やり切る仕事の醍醐味を日々感じています。IT業界の黎明期から幅広い分野に携わってきた一つ一つの経験が、すべて今に繋がっていると思います。IT業界でのキャリアの集大成として、監査という仕事に出会えて本当に良かったです。IT業界で次のキャリアを検討されている皆様にも、ご自身の専門性を活かせる選択肢の一つとして、監査人という仕事を加えてもらえると嬉しいなと思います。

リクルートホールディングスの内部監査部には熱い思いを持った仲間がたくさんいて、それぞれがコアとなる専門性を持ちながら、チームの力で会社や事業をより良く変えていくために奮闘しています。監査という仕事は、一人では何もできません。私の今の目標は、これまで属人的に取り組んできた知見や経験を組織に還元して仕組み化し、データやAIを活用した監査業務のDX化にも積極的に取り組みながら、組織として価値を発揮し続けることができる持続可能な監査体制へと進化させていくことです。ぜひさまざまなバックボーンを持った方々にジョインいただき、ともに事業の成長を支える先進的な内部監査機能を実現できることを楽しみにしています。

鈴木 亮(すずき・りょう)

内部監査部 テクノロジー監査グループ

1993年に大学を卒業後、メーカー系SIerにプログラマとして就職。その後、外資系IT企業に移りネットワーク・サーバの構築・運用を経験し、国内サイバーセキュリティメーカーでは情報システム部門のマネジャー、セキュリティ責任者を歴任。2018年12月、リクルートホールディングス入社。監査人へキャリアシフト。Indeedをはじめとする海外事業・海外子会社における、情報セキュリティ・AIガバナンス・プロダクト等の監査プログラムの企画・設計および監査リードを担当。また、ITの知見を活かした内部監査部内のAI活用やDX推進を主導。
1993年に大学を卒業後、メーカー系SIerにプログラマとして就職。その後、外資系IT企業に移りネットワーク・サーバの構築・運用を経験し、国内サイバーセキュリティメーカーでは情報システム部門のマネジャー、セキュリティ責任者を歴任。2018年12月、リクルートホールディングス入社。監査人へキャリアシフト。Indeedをはじめとする海外事業・海外子会社における、情報セキュリティ・AIガバナンス・プロダクト等の監査プログラムの企画・設計および監査リードを担当。また、ITの知見を活かした内部監査部内のAI活用やDX推進を主導。

2026年10月02日

  • ※事業内容や担当業務内容などは記事発行時のものです。

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