経営の参謀として、
事業の持続的な成長を支えていく
経営企画本部/IR部 IRグループ
尹 喜慶

組織を越えてプロフェッショナルが集まる、
大規模プロジェクトをリード。

私は今、IR担当として各種開示書類の作成や機関投資家対応に取り組みながら、組織横断のプロジェクトが立ち上がった際には経営企画本部のスタッフとして、プロジェクトマネジメント(PMO)などを担当しています。入社以来、3度の大規模な株式売出しや自己株式の公開買付(TOB)などの案件に携わってきました。このようなプロジェクトは影響が広範囲に及ぶため、経営企画やIR部門のみならず、財務・経理・税務などファイナンス部門や法務部門、事業などあらゆる部門が連携する必要があります。上場企業として資本市場に対する影響力も高まってきた中で、ほとんどのアジェンダが一部門で完結できないものになっているのです。

リクルートの事業はさまざまな「不」を解消することで社会に貢献すると同時に、事業としてちゃんと利益を生み出す「Win-Win」のビジネスモデルを成り立たせる努力を続けています。社会に貢献することだけを純粋に考えている人もいれば、それをいかにビジネスとして成り立たせるかと経済合理性を追求する人もいて、多様な個性がぶつかり合いながら、社会貢献と事業成長を高いレベルで両立しようとしているのです。そんな事業の挑戦やそこに懸ける思いや戦略を、経営の近くで伴走しながら、資本市場参加者をはじめ社内外のステークホールダーにわかりやすく伝え、支えていくのが私たちの役割。事業が何かに挑戦しようとする時、参謀としてプロジェクトに参加することで、推進力を生み出す存在でありたいと思っています。

具体的な仕事を1つご紹介します。2022年1月31日から3月1日までの期間で自己株式のTOBを実施しました。当社には古くから株式を保有いただいている事業法人株主様がおられますが、昨今の社会情勢や事業環境の変化を受け、売却を希望されるケースがあります。その際、株式市場で短期間に大量の株式を売却されてしまうと自社の株価だけでなく他の既存株主にも大きな影響を与える可能性があるため、事前に株主様の要望をとりまとめ、経営企画・ファイナンス各部門・法務など社内の関係者や証券会社を巻き込んだ組織横断プロジェクトを立ち上げ、対応方法を検討しています。過去には同様のケースで「売出し」を選択してきたのですが、今回は市場環境や各種の事情を鑑み、担当役員と議論を重ねた結果「自己株式をTOBで取得する方法」を選択しました。私はこのプロジェクトの立ち上げから関わり、PMOとして一連のオペレーションを検討から実行まで円滑かつスピーディに推進する役割を担いました。

実施に当たっては必要書類を作成し、事前に金融庁の承認を得る必要があるのですが、過去とは異なる手法を選択したこともあり「株式の取得理由は何か」「なぜ売出しではなくTOBなのか」など、これまでになく詳細な説明を求められました。金融庁や株主様・証券会社と何度もストロークを繰り返し、当社のこれまでの資本政策との整合性も意識しながら詳細を詰めていく大変な作業になりましたが、なんとか予定通りに実施に漕ぎつけることができました。私がこれまで経験してきた財務・IRの知見をすべて集約した結晶のような仕事だったと思います。

財務とIRを両方経験したことで、
自分の可能性が広がった。

私は2012年に入社し、当初は財務統括部で買収子会社のPMIの仕事を担当しました。その後、2度の産休・育休を経て、2016年に復帰した時はコーポレートファイナンスのチームに入りました。ここでは株主や金融機関との渉外を担当していたのですが、ちょうどそのタイミングで上場後初の大規模な株式売出しが決まり、プロジェクトにアサインされました。長く当社の財務部門を担ってきた当時の部長に、リクルートにおける財務の歴史を一から教えていただき、「これまでの歴史を踏まえた上で、今、何をすべきなのか」「これからリクルートが目指す世界を実現するには、どうあるべきなのか」と、より長い時間軸で自分のミッションと向き合うことができ、「私たちがこれからのリクルートを作っていくんだ」という自覚が芽生えたキャリアの転機となった仕事です。

その後、2019年に再び売出しを行った際にはプロジェクトリーダーを任され、担当役員と一緒に株主や証券会社への対応を担当したのですが、自分たちが作成した各種資料などに対する機関投資家の反応が気になり、「株式を売る場面も見てみたい」とお願いして投資家訪問にも同行させてもらいました。そして、そのままIR部に異動することになったのです。IR部は投資家の皆さんと直接話す唯一の部署であり、彼らの意見や反応を社内にフィードバックするとともに、当社の戦略や考えや資本市場の求める情報や説明が必要な情報を適時適切に資本市場に向けて発信、コミュニケーションを担う部署です。IR部では「次はもっと伝わるようにこうしよう」といったアイデアがチームの中でどんどん湧いてくるので、開示書類の改善や説明会の企画など毎年新しいことにチャレンジしながら、現在もコミュニケーションの進化に挑戦し続けています。

入社当時から今に至るまで、この10年間の変化はとても激しく、私の仕事内容も変わり続けてきました。それらの変化を常にオープンな姿勢で受け入れ、目の前の機会に対して精一杯向き合ってきたことで、自分の可能性が広がり、また新たな機会に恵まれてきたように思います。結果的に財務とIRの両方を経験し、これまでのリクルートの資本政策の考え方を理解し、一方で資本市場参加者が関心を持つポイントも押さえながら、経営の視点でどうあるべきかを考え、それを自らの言葉で社内外のステークホルダーに説明できる力が身に着いたように思います。

知れば知るほど、好きになる会社。
変化を楽しみ、新しい機会への挑戦を楽しもう。

2019年のプロジェクトの際に当時のCFOに「この判断はこの点で失うものもあると思うのです」と進言したことがあるんです。メンバーが取締役に物申すなんて、普通だったらあり得ないですよね。でも、「なぜそう思うの?」とちゃんと話を聞いてくださり、決定の背景や考え方についても丁寧に説明していただきました。フラットな組織で経営陣との距離も近いので、自分から積極的に動いていくことでおのずと視座も高まる環境だと思います。また、そうやってチャレンジする姿勢がある人にはどんどん成長機会を与えて、ストレッチさせてくれる会社です。コーポレートスタッフの仕事は失敗が許されないものも多いですが、ギリギリまで自由にやらせてくれる一方、上司や同僚に相談しながら助言を仰ぐことができ、サポートを得ながらのびのびとチャレンジさせてくれる環境が整っていると思います。仕事に対する向き合い方や進め方など、この会社のことを知れば知るほど好きになっています。

この数年は、さまざまな分野のプロフェッショナルの方々がジョインしてくださり、グループ内での異動もあって社内の顔ぶれが大きく変わっていますが、変化を楽しみながら新しい機会に挑戦するカルチャーは入社当時からまったく変わっていません。転職する時には、自分が今持っているスキルや経験で勝負しようとしてしまいがちだと思いますが、これまでの自分を一度忘れて新しい環境にどっぷりと浸かってみると、意外な発見があって世界が広がりますよ。皆さんにも是非、リクルートでの体験を楽しんでもらいたいですね。

尹 喜慶
尹 喜慶(ユン・ヒギョン)
経営企画本部/IR部 IRグループ
大学卒業後、外資系投資銀行にてコーポレートファイナンスに携わった後、2012年1月に当社入社。Indeed買収直後の財務部門にてPMIに従事したことをきっかけに、グローバルトレジャリーマネジメントの体制構築にも携わる。2度の産休・育休を経て復帰後はコーポレートファイナンスに携わり、2度の株式売出しプロジェクトに参画。その結果を見届けたいと投資家対応にも参加した後にIRへ異動。現在はIRを担当しながら、経営企画本部直下にて部門横断プロジェクトのPMOなどを担当している。
大学卒業後、外資系投資銀行にてコーポレートファイナンスに携わった後、2012年1月に当社入社。Indeed買収直後の財務部門にてPMIに従事したことをきっかけに、グローバルトレジャリーマネジメントの体制構築にも携わる。2度の産休・育休を経て復帰後はコーポレートファイナンスに携わり、2度の株式売出しプロジェクトに参画。その結果を見届けたいと投資家対応にも参加した後にIRへ異動。現在はIRを担当しながら、経営企画本部直下にて部門横断プロジェクトのPMOなどを担当している。
2022年09月15日
※事業内容や所属などは記事発行時のものです。
※取材時は十分な距離を保ち、可能な限り接触を避ける措置を講じています。また、撮影時のみマスクを外しています。
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